粉や砂糖といった形のないものから形を生み出す、「お菓子づくりってすごい」という想いが原点にあり、その魅力や楽しさを伝えたいです。実習は毎日あるので、まずは前日の振り返りから。できなかった点にポイントを絞って伝え、昨日できなかったことができるようになる瞬間に立ち合えると嬉しいですね。
シュークリームを学んだら、次は同じシュー生地を使うエクレア、パリブレスト、クロカンブッシュ…と連続してシューの勉強をします。同じ工程を何度も繰り返すことで技術が身につき、それぞれの違いもわかりやすくなります。
現場での失敗談も貴重な教材。ホテルパティシエだった時、200本つくったチョコのパーツの太さや長さがバラバラで、半分ほどやり直しになったことがあります。責任を持ち、自分の仕事にベストを尽くすことを学びました。
お菓子づくりには繊細な技術が必要ですが、前向きに続けていけば技術力は必ず身につきます
プロとして現場で活躍してきた講師陣が、実践的な授業を行う。お菓子を通して人を幸せな気持ちにできるパティシエ。その仕事を知り抜くからこそ、いい加減な向き合い方には時に厳しい指導も。一所懸命な姿勢に対しては、同じ道を進む先輩として寄り添い応援してくれる。毎日のルーティン実習やチェックテストで身につける技術力に加え、おもてなしの心や仕事への責任感も重視。単なる「作業」ではなく、いつもその先にいるお客様の視点で全体をイメージできるように。リアルな経験談をもとにしたメリハリのある実習は何よりも力になる。
「楽しい!」と「真剣!」のメリハリが付いた実習時間。プロの現場をイメージし、実践的に進められる
パティシエは人を笑顔にできる仕事。どうすれば喜んでもらえるかを常に考え続けてほしいです。いいパティシエになりたいという思いが大切。他人と比べるのではなく、それぞれの強みを伸ばせるように指導します!
専門:洋菓子
曾祖母、祖父、父と3代に渡る教員の家系。製菓の専門学校を卒業後、ANAクラウンプラザホテル神戸の製菓部門に就職。面接時「将来、ホテルでトップをめざすか、自分の店を開くか」と聞かれ、「学校で教えたい」と答えていた。当時の料理長がその言葉を覚えていて、DAICHOのecole UMEDAが開校される際、ぜひ一緒にと誘ってくれて教員に。「現場でやりたいこともありましたが、チャンスを大切にしようと決断しました」。
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