実習中は、きちんと理解できているかどうか、学生一人ひとりに目を配ります。体調はよいか、悩みごとはないか…些細な変化にも気づけるように、朝の挨拶やランチタイム、休み時間もコミュニケーションを大切にしています。
専門的に取り組むのは、デコレーション菓子の「マジパン」。アーモンドや砂糖でつくられたペースト状の素材からいろいろな形を組み立てます。繊細な造形に加えて、何を表現するのかというストーリー性や創造性を発揮できる分野です。授業で興味を持った学生にはコンテストへの参加を勧め、一緒に向き合います。1か月ほどかけて一つの作品をつくり上げるので、最初につくったパーツと後からつくったものを比べると、上達が目に見えてわかり感動的ですよ。継続力や集中力が鍛えられ、飛躍的に成長していくのをそばで感じています。
繊細な造形や美しいデザインで物語を表現するマジパン。技術力と創造性、どちらも磨かれます
DAICHOは先生と学生との距離の近さが魅力。授業中も質問しやすい雰囲気で着実に理解を深められる。昨日できなかったことが今日できるようになるのは、「毎日つくる実習」があるから。計量や材料の混ぜ合わせから、ナッぺやパイピングといった繊細なデコレーション技術まで、毎日繰り返すことで身につけることができる。実際にお客様に提供するお菓子を製造・販売する「ショップトレーニング」では、時間通りに均質で美しい仕上がりが必要に。直接お客様の笑顔に触れられる接客の現場を体感することで、モチベーションアップにもつながる。
一人ひとりの成長を経験豊富な先生方がしっかりサポート。うまくいくコツや練習方法もアドバイスしてくれる
失敗するのは悪いことではありません。どうすればよかったのかを振り返り、また翌日に活かすことができるチャンスです。パティシエには考える力やコミュニケーション力も必要。一緒に磨いていきましょう!
専門分野:製菓
DAICHOを卒業後、パティスリーに就職。製造に加え、販売の現場を体験することでパティシエとしての幅が広がったという。「看板商品に使うカスタードクリームを任され、お客様から『おいしかったよ』と声をかけてもらえた喜びは忘れられません」。パティシエが向き合うのは食材だけでなく、人だと実感。恩師の推薦で教員として母校に戻り、製菓の楽しさ、マジパンで作品をつくる面白さを次の世代に伝えている。
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