この店舗の主力商品はパイ。なかでも出来立てをお届けするパイバーガーは、季節の新鮮な果物や手づくりのクリームにもこだわった人気商品。工房は売り場の奥にあるので、お客様の声や笑顔にもすぐ近くで接することができ、それが自分のやりがいにもなっています。クリスマスなどのイベント期間は特に忙しく、1日に何kgものカスタードクリームを炊き上げたり、地下にある冷蔵庫へ何度も往復したりと大変でしたが、そのおかげで体力には自信がつきました。最近では商品の試作や新商品の企画など、だんだんと任される仕事も増えています。これからもパイバーガーファンの期待に応えられるよう、こだわりのおいしさを提供していきたいです。
お菓子や料理に興味を持ったのは中学生の頃。バレンタインデーの友チョコを友人がすごく喜んでくれたことがきっかけでした。それでも調理か製菓かを決めかねていたので、1年目は製菓、2年目は調理を学んでから進路を決めようと思い、DAICHOに進学しました。1年生の時、特別外来講師のクラブハリエ・妹尾シェフの特別授業を受講。その後、滋賀県のクラブハリエ日牟禮館でのインターンシップを経験。そこで食べたお菓子がとてもおいしかったことや、滋賀産のイチゴやイチジクなどを使用する素材へのこだわりが自分の求めているものと合致したことから「就職先はここしかない!」と決意。2年目はプラスαの実力となる調理の知識と技術を深めました。
学校では現場経験の豊富な先生から実際の現場に即した技術ややり方を学びました。オープンキャンパスや研修会では、調理説明を行う先生の横でのアシスト役を経験。器具の用意や洗い物など、指示されてから動くのではなく、先々を見越して自主的に動くことの大切さに気づくことができました。焼き菓子やケーキを実際に販売するショップ実習ではリーダー役に。工程管理をしながら個々の作業の指示をしましたが、言葉で命令するだけでなく、楽しい気持ちで取り組めるような指示の仕方をもっと考えたかったと反省。おいしいものをお客様に提供したいという思いを共有できる環境づくりの大切さを実感し、この経験も将来に活かしたいと思っています。
クラブハリエ うめだ阪急店 勤務/Wライセンスシステム 卒/2017年卒/入社5年目。現在は店舗併設のオープンキッチンでパイを使ったお菓子を手づくりする毎日。「出身地の奈良には農家も多く、おいしい野菜や果物も豊富。将来の夢は、地元の食材を使った料理やデザートを提供して、集まる皆さんの心が休まるようなカフェを開くこと。中途半端はイヤなので、おいしいものを作れる自信がつくまでは、今の仕事で力を蓄えたいです」。趣味は映画鑑賞、スマホアプリで料理マンガを見ること。自炊で何度も登場する得意料理は、学校で習ったシーフードグラタン。