鉄道会社に37年間勤め、駅係員、車掌、運転士などを務めてきました。鉄道員とは、多くの人と触れ合う喜びや、社会を支えるやりがいが得られる、とても素晴らしい職業です。しかし、同時に、イレギュラーな事態に直面する機会が多い職業でもあります。たとえば、台風で電車が止まってしまったり、車内でお客さまが急病になられたり、遅延で苦情を訴えるお客さまがおられたり…。そんなとき、あなたならどう対処するでしょうか。現場を知る私の使命は、仕事の難しさや厳しさも隠さず皆さんに伝え、それに対応できる確かな力を育むことだと考えています。憧れて入社した企業を、「仕事についていけなかった」と辞めるのはもったいないことです。就職するための教育でなく、鉄道員として活躍し、信頼され、成長していくための教育を行いたいと思います。
鉄道員には、正直さ、思いやり、忍耐力、責任感なども必要。対話を通して、より良い人格を育みたいです。
森山先生が担当する授業は、「鉄道商品研究」「企業研究」「プレゼンテーション」などです。授業の特長は、対話形式で行われること。鉄道業界が抱える現代の課題や、過去に起こってしまった事故、先生自身が体験したトラブルなどを挙げ、学生に「あなたはどう思いますか」「あなたならどう対処しますか」と問いかけます。「安全を預かる鉄道員には、迅速な判断や正しい決断が求められます。授業を通して、考える力も身につけてほしい」と言う森山先生。専門知識を教えると同時に、仕事に取り組むための考え方や姿勢なども育んでいます。
授業には、先生が現役時代に使っていた教本やノートも活用。事例を用いながら、実践的な指導を行います。
私の目標は、未来の優秀な鉄道員を育て、社会へと送り出すこと。37年間の実務経験を活かして、鉄道業界をめざす皆さんを全力でサポートしたいと思います。本校で同じ志をもつ仲間と学び、一緒に夢を叶えませんか。
小学1年生から高校3年生まで野球一筋。現在は、小中学生が参加する地域の野球チームでコーチを務める。
専門:鉄道
略歴:1987年、近畿日本鉄道株式会社に入社。駅係員、車掌、運転士、運転指令員などを務める。また、助役として、特急車掌、特急運転士、しまかぜ運転士などの養成に携わった経験ももつ。2021年に早期退職し、同年WILLER TRAINS株式会社(京都丹後鉄道)に入社。甲種内燃車運転免許を取得し、運転士を務める。2024年より、専門学校大阪ホスピタリティ・アカデミー 鉄道サービス学科の教員に。
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