WEBデザインをメインに仕事しています。多くはコーポレートサイトで、イベントやキャンペーンなどがあれば、特設サイトのデザインも担当しています。その関係で、様々なジャンルの企業と関わることができ、自分の視野が広がるきっかけとなるのが魅力です。WEBサイトを制作する過程で、依頼主の企業について事前に情報を仕入れることも大切な仕事の一つ。ある寝具会社のベッド工場を取材したときは一つ完成するまでに、とても多くの方が関わっていることを知り、感動した覚えがあります。そうして制作後に「反響が大きかった」「売れたよ」という感想をいただくとやっぱり嬉しいし、大変だけどまた頑張ろうというエネルギーになります。
強く印象に残っているのは、好きなことを好きなように取り組める自由な校風です。私は学生時代に「これはどういう意味ですか」「どうするんですか」と、毎日、たくさん先生に質問していたんです。でも、先生方は、私が納得するまで疑問に向き合ってくれました。既成概念を決して押し付けず、生徒の個性や感性を伸ばす。そんな熱い先生方がいてくれたおかげで、今の私の基礎ができたのだと思っています。また、デザインだけでなく、カメラワークやライティング、イラストレーションなど、各分野のプロの方々に学ぶことができたのも、とてもよい勉強になりました。
自分が楽しめる分野が一番です。ただ、結論を導くために多くの人にアドバイスをもらった方がよいと思います。それと入学してから感じたことですが、デザインを作ったら自己満足して終わるということが起こりがちです。それが続くと授業をこなすだけになって何のために作っているのかわからなくなるんです。どんなデザインでも出口、着地点は社会であり人です。自分のデザインを、どんな過程を経て誰に届けたいのか。それをイメージできる、あるいはしやすい分野が選択のポイントだと思います。私の場合、1年次はパッケージデザインを専攻していましたが、グラフィックデザインの方がより着地点までイメージでき、在学中にコースを変更しました。
株式会社マバタキ勤務/グラフィックデザイン学科グラフィックデザインコース/2014年卒/子供のころから絵を描くのが好きで、高校時代は美術部に所属。コンテストでの受賞を目指して部活動に励みながら、運動部のロゴマークの制作を依頼されて、その制作をきっかけに、新たな創作意欲を自覚する。「すごく楽しかったし、誰かに喜んでもらえるというやりがいも実感しました」。同時に手書きでは限界があると感じ、グラフィックデザインを深く学びたいと決意して、大阪デザイナー専門学校に入学。卒業後は京都のデザイン事務所などを経て2015年よりマバタキに勤務。WEBデザイナーとしてトレンドに乗ったスピード感のある仕事を実践中。