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東京都認可/専修学校/東京

ソウケイビジュツガッコウ

卒業制作の時にもらったアドバイスはプロのデザイナーになった今でも『考え方の元』

六本木高等学校
村田 秀徳 2013年度入学
●化粧品の販促物やパッケージ、パンフレット・リーフレットなど作成する仕事に従事

グラフィックデザイン事務所でデザイナーとして働いています。実は、元々デザイン事務所に入ってデザイナーとして働いているなんて思ってもいませんでした。高校を卒業する時に進路を改めて考えた時に、ものづくりをしている父の影響でデザインやってみようと思ったことがきっかけでした。
会社は東京と大阪にあり、メインの仕事は化粧品関係の仕事で、例えば店頭のSPツールを作成して売り場デザインをしたり、洗剤パッケージの制作、ロゴデザインなど多岐にわたって扱っています。三年の時にインテリアデザインの会社でアルバイトをしており、そこで化粧品の売り場デザインを多くしていたので、その経験を生かせるかと思って今の会社を選びました。

僕がメインで担当しているのは化粧品の販促物やパッケージ、パンフレット・リーフレット作成、会社Facebookのトップ写真のデザインなどを行っています。クライアントからの説明を受けて様々なアイデアを作ることはもちろん、デザインソフトを使ってアイデアを形にしていくお仕事です。クライアントはもちろん、代理店や印刷会社、ライター、カメラマンなど多くの人とかかわるのでコミュニケーション能力が求められる仕事です。


●自分の作品が形になってお客様の手に渡るところを見ると嬉しい

仕事でやりがいを感じるのは自分の作品が形になった時です。例えば「ポスターをデザインする」と一言でいっても、こんなものを作ろうという話が立ち上がった時からずっとかかわっているので、時間をかけて様々な経緯を経てゆっくりと作り上げていったものがお店に貼られていきます。大変なことも多いけど実際に売り場で見たり、その商品を手にとっているお客様を見ると嬉しいです。
グラフィックデザイン会社は時間が不規則だったりしますし、自分の作ったデザインが満足いただけず怒られたり作り直しになることもあります。何度も社内で打ち合わせを行うので、その中で色々な話が出ます。社内でのコンペなどを経ていく中で誰の目にも触れず消えていくことも多いので、ようやく形になったものが世に出た時はとても嬉しいです。

この一年は怒涛の一年でした。学校でもやってきたが社会に出て初めて遭遇する問題も沢山あります。
一番の違いは時間勝負。学校課題にも締切はありますが、仕事になると更に効率的にやっていかないといけません。限られた時間のなかで最善のものを作るために日々奮闘しています。


●初めてコンペを勝ち抜いた経験が今でも支えに

3年の時に校外展用のDMコンペに初めて通ったことが一番の思い出です。学内コンペは文化祭ポスター作ったり、高校生向けのパンフレット表紙など色々あり、それまでも何度かコンペに参加はしていたのですが、自分のデザインが初めて選ばれたこの時が一番嬉しかったです。デザインをしている上で悩んだりしたこともありましたが、あきらめなければしっかり成果がついてくるということを改めて思った機会でした。この経験は、今の仕事をしている上でも自分の支えになっています。その後も色々応募して、昨年度の高校生向け学校案内パンフレットの表紙にも使ってもらうことができました。


●不真面目だった学生時代

学生時代は、おそらく同じ代の子たちの中では問題児だったのではないかと思います(笑)創形は一年生の時は分野を絞らずに、すべての基本を学びます。デッサンや版画など色々な基礎を体験していったなかで、やっぱりデザインが一番と思って進路を最終決定したのですが、一年の時の水彩の授業や油絵の授業も、元々デザインをやるつもりだったので、正直やる気がなかなか出ませんでした。
でも就職してからもっとまじめにやっていればと少し後悔しています。デザインと言ってもイラストの技術があるデザイナーの方が強かったりしますし、イラストの授業はちゃんと受けておけばよかったなと痛感しています。今の一年生にはぜひとも真面目に受けてほしいと思います(笑)


●少人数でプロのクリエイターにしっかりと見てもらえる環境

創形美術学校は少人数のところが気に入り、入学を決めました。学校見学に来てもなかなか生徒に会わないくらいの少人数でした(笑)進路を決める上で他にも4校ほど見学に参加したのですが、その中で一番だと思いました。
少人数だと先生とも親密になれそうだし、講評してもらうときも1対1で長い時間をかけてしっかり見てもらえそうという印象を受けました。あとは先生が全員現役でプロのクリエイティブ業界で働いているというところも魅力に感じました。実際に卒業した今も、この2点は非常に満足しています。学校の先生に教わるというよりも、プロのデザイナーに教わることができ、距離も近いのでデザインの悩みや、卒業後の進路についてもとても親身になっていただきました。
一番のビッグイベントである卒業制作の時も助けてもらいました。
課題には仕事のように、決まっているクライアントからのニーズなどはありません。そもそものコンセプトも自分で決めなければなりません。そういったときに先生からプロの視点でアドバイスをいただくことができたことは非常に勉強になりました。
考え方や決定の仕方も深く、現在の仕事でコンセプト決めをする時などいまでも元になっています。クライアントによってはかなり自由にデザインできることもあり、コンセプトから携わることもあるので、この時の経験は役立っています。


●アーティストになり切って「ジャケ写」撮影、世界に一つの
CD作成

CD ジャケットを作る授業があったのですが、その授業がとても印象に残っています。学生がミュージシャンになりきり、個々にテーマを決めた自分のCD をプロデュースするというコンセプトの授業です。CDの盤面だったり中に入っている冊子などもすべてデザインし、メインジャケットの表紙はプロとしてカメラマンをしている先生が一人一人撮影してくれたものを加工してデザインします。僕は先生のアドバイスで黒人になりきったメイクをして写真を撮ってもらい、レゲエCD を仕上げました。この授業はものすごく楽しかったです。


●相手が本当に望んでいるものを引き出す力を身につけたい

今後の目標はデザイナーとしてもっと成長していくことです。
デザインには答えがない、とよく言われます。クライアントが思い描くものを的確に分析し、どのような形で表現することが最適なのかを見極められる、コミュニケーション能力のあるデザイナーになりたいです。相手が本当に望んでいるものを引き出す力を身につけたいです。

仕事の中ではクライアントからのコンセプトを受け、ラフを描いたりアイデアを考える最初の基礎作りが一番楽しいです。
デザイナーは派手なかっこいい仕事と思われがちですが、実際はパソコンに向かう時間がほとんどです。そんななか、最初のアイデアは先輩との雑談や他愛もないやり取りの中から生まれてきます。誰からともなく雑談が始まりそこから色々なアイデアが浮かんできたりする、その瞬間が好きです。


●頑張っている人をしっかり見てくれる、先輩のような先生

創形は一言でいうと先生との距離がとても近い学校です。先生は生徒をすごく熱心に教えてくれます。頑張ればしっかり見てくれているし、頑張っている人にはコンペや制作会社でのバイトなど、仕事も紹介してくれます。僕も映像制作会社でのバイトを紹介してもらったことがあります。
先生方はちゃんと怒ってくれる時もあれば、どうでもいい話もしたりする、先生だけど「仲間」や「仲の良い先輩」のような存在でした。


村田秀徳さん(ビジュアルデザイン科 2016年卒業)
現在は株式会社ココティエにてアシスタントデザイナーとして活躍中
創形美術学校(専修学校/東京)
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