私の制作したデザインが、日常生活で多くの方から目にしてもらえるのがこの仕事のやりがいです。実際に形として残るものを作っている喜びを感じますね。「パケ買い」という言葉があるように、印象的なデザインがきっかけで購買意欲につながるなど、人の心を動かすことができる点もパッケージデザイナーの魅力です。昔からおみやげやお菓子のパッケージを眺めるのが好きだったので、ひと足早く新商品に触れられるというだけでもワクワクします。クライアントのニーズに対し、自分のセンスだけではなく、トータルの完成度で満足してもらえるよう気をつけています。
昔から食べることも、お菓子などの商品を眺めるのも大好きでした。特に新商品で斬新なデザインが登場するたび嬉しくなっていました。そんなある日、スーパーやコンビニなどで「パケ買い」をしている自分に気づいたんです。それからは、商品の魅力をアピールして「買いたい!」と思わせるパッケージデザインの世界にどんどん惹かれていきました。昔から絵を描くことも好きだったのですが、創形で学ぶうちにグラフィックデザインに興味が向き、食品関係のパッケージデザイナーを目指すようになりました。今でもお店でチェックしたり、ネット・SNSで好きなデザイナーさんの表現を研究することが日課です。
1年次にデザインからファインアートまで幅広く触れたことが、私のアイデアの引き出しを増やしてくれたと思います。2年次からはグラフィックデザインを専攻。パッケージデザインやタイポグラフィなど、デザインの基礎から成り立ちまでイチから学びました。また、マーケティングの授業や、複数人で行うグループ制作もあったので、今の仕事に応用できるブランディングや協調性を身につけられました。将来ビジュアル表現を仕事にするにあたり、その分野が本当に自分が興味を持てるものかどうか?プロセスは大変でも、成果をそれ以上に楽しいと思えるかどうか?など、仕事に対する心構えも準備できたと思います。
デザイン会社勤務/ビジュアルデザイン科/2023年卒/都内のデザイン会社に勤務して1年目、商品パッケージのデザイナーとして働く堤さん。「好きなデザイナーは早坂宣哉さん。いつもデザイン表現にハッとさせられます。まだ業界1年目なので、仕事でもプライベートでもインプットの毎日です。社会人になってからは、デザインのコンセプトを言語化してプレゼンする重要性をより大切にしています。プロのデザイナーとして、クライアントから100%お任せしてもらえるよう頑張りたいです。」とお話してくださいました。好きなパッケージはチョコミント系のお菓子で、ついつい買ってしまうとのことでした。