空港はたくさんのお客さまが利用する場所ですから、質問やご要望も実にさまざま。その一つひとつにきちんと対応できるよう、自作のメモ帳や、必要な項目を落とし込んだタブレットを普段から携帯しています。期待以上の対応をするためには、お客さまとの会話も大切です。観光で訪れた方には、出身地や年代、旅の目的などをお尋ねしながら福岡のオススメスポットをお伝えしたり、車いすをご利用のお客さまには機内や到着後のサポートの必要性までヒアリングしたりしています。コミュニケーションをとりながら打ち解けていったお客さまが、「あなたに聞いて良かったわ。本当にありがとう」と言ってくださった時が、一番うれしい瞬間です。
高校の修学旅行で空港を利用した際に見かけたグランドスタッフ。その美しい立ち姿や笑顔の対応など、立ち居振る舞いすべてに目を奪われ、キラキラと輝いて見えました。進路を決める際には、「グランドスタッフとして福岡空港で働きたい」という将来の夢が固まっていたので、自分自身で学校を探して本校のオープンキャンパスへ。現場で役立つ専門性の高い授業や経験豊富な講師陣、学生と先生の距離が近く何でも話せる雰囲気に加え、航空業界に特化した福岡の学校という点に魅力を感じ、迷わず入学を決めました。
学生時代は、就職に向けて先生方に手厚くサポートしていただきました。1年次の12月から就職活動の準備を始め、エントリーシートや面接の練習をスタート。特に面接の練習は、丸暗記ではなく、自分の言葉で相手に伝えられるようになるまで何度も行いました。面接官役として、担任だけでなく就職サポートの先生など、様々な先生が対応し指導してくださったので、本番でも自分の言葉で臨機応変な受け答えができたと感じています。2年次の夏には、福岡空港のグランドスタッフとして早期入社しました。働きながらレポートを提出し本校を無事に卒業。後輩が増えるので、頼りになる先輩になれるよう、日々努力を続けています。
株式会社JALスカイ九州 勤務/航空ビジネス科 卒/2023年卒/憧れのグランドスタッフとして福岡空港で勤務する藤井さん。国際線の乗り継ぎカウンターは、外国から来日するお客さまも多いため、現在は色々な国の言葉で「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」が言えるように語学を勉強中だという。語学力のある先輩に受け答えを習ったり、好きな海外番組を吹き替えなしで視聴するなど、楽しみながら学んでいる。