観光バスのガイドとして、主に都内・横浜や鎌倉の観光地をお客さまにご案内しています。最初の頃はコースにある観光地の話を暗記してそのまま話すことに必死でしたが、今では、自分で調べた新しい情報なども付け加えてお話しています。私の話を聞いたお客さまが笑顔になったり、自分で調べた話を「そうだったんだ」と感心して聞いてくださったりすると、うれしくてより一層、やる気がわきます。また、修学旅行の貸し切りバスを担当することもあります。生徒さんたちがツアーの最後に「運転手さん、ガイドさん、ありがとうございました。今、練習している歌を聴いてください」と合唱を披露してくれた時はとても感激しました!
神田外語学院時代に、ブルネイの旅行会社で3ヵ月間のインターンシップを経験しました。特に印象に残っているのは、現地のガイドさんと運転手さん、そして私の3人でお客さまをガイドしたこと。時には英語の通じないお客さまもいらして、どのようにコミュニケーションを取ろうかと必死に考えました。まずは笑顔で。そして、例えばバスのドアを開けるなど、言葉が分からなくてもできるサービスを提供する努力をしました。それがとても楽しくて「自分はお客さまの側で働くことが好きなんだ!」と改めて認識できました。この経験により、それまでは漠然と旅行業界で働きたいと思っていたのですが、「ガイドがしたい」と進路が明確に絞られました。
入学前には英語力に不安がありましたが、レベル別のクラスで学べるので、仲間と励まし合いながら楽しく学び、レベルアップすることができました。特に力を入れたのは、資格取得。1年次に国内旅行業務取扱管理者を、2年次には総合旅行業務取扱管理者の国家資格を取得しました。勉強を頑張れたのは、先生の熱心なご指導と、同じ夢を持つ仲間がいたから。海外からのお客さまも多いので、英語は今の業務に確実に役立っています。また、資格取得のために全国の観光地について学んだため、お客さまと「○○からいらっしゃったんですか。こういう観光名所がありますよね」などと話が弾み、こちらも勉強してよかったと思っています。
はとバス/国際観光科/2018年3月卒/はとバスではコースごとの研修があり、研修を終了して初めて、そのコースのガイドを務めることができる。都内から始め、横浜、鎌倉などと範囲を広げている楮本さん。自分の地元である秩父のコースを担当することが目標だ。ガイドをする際に気をつけているのは、淡々と話さないこと。気持ちを入れた説明を心掛けている。そしてもう一つ大切にしているのが、確認。「人数はもちろん、通路に段差はないか、回りの車は危険ではないかなどの、安全確認も重要です」。お客さまに安全で楽しい旅を提供する責任感を持って、日々の業務に臨んでいる。