私が指導しているのは、ゲーム開発の中でも、3Dゲームに特化したプログラム技術です。今のゲーム業界では、フォトリアルやHD画質など、かなりハイスペックな表現が必要とされていますから、3Dゲームプログラミングはもちろん、シェーダープログラミングのスキルを持った人材が今以上に必要とされてくると思います。ですので、私の授業では、開発エンジンを使った開発ではなく、業界ニーズに沿って開発エンジンに頼らず、一からプログラムできる力を育てることを重視しています。
また今、私が取り組んでいるのは近年注目されている「インディーゲーム」の開発と販売です。実際に販売まで手がけることで、より実践的な開発手法や品質を追求しています。その技術を学生への指導にも活用し、学生がよりレベルアップできるような活動も行っています。
学生達がチームを組み、ゲームの企画から開発まで、トータルな流れで行うプロジェクト実習の授業では、実際に自分達のつくりたいゲームを形にできます。完成したゲームは、コンテストへも応募しているとのこと。「今回、東京ゲームショーの日本ゲーム大賞のアマチュア部門でトップ10に入り表彰もされました。今後はこうした取り組みを増やし、目標を持って学べるようにしていきたいですね」と鎌田先生も新たなチャレンジにも意欲満々。この演習を通じ、自分で考えて一からプログラミングする力を養いたいと先生は考えておられます。
ゲームをつくっていくと、ゲームで遊ぶより、ゲームをつくる方が楽しいという気持ちになってきます。皆さんも私たちと一緒にゲームづくりが楽しくなる、そんな感覚をぜひ味わい、業界を担うプロになってください。
専門:3DゲームプログラミングI・II
神戸電子専門学校を卒業後、IT企業でプログラマーとしてシステム開発に関わる。2001年からゲームソフト学科の教員として、3Dゲームプログラムやシェーダープログラムを指導している。個人的には、独力で3Dロボットアクション系の同人ゲームを製作し、国内はもちろん、世界にも熱狂的なファンがいる。