ハヤブサは、釣り用品をメインに、アウトドアアパレル、ペット用品を手掛けるメーカー。特に釣りに関する製品では、業界で最初にサビキ釣りの仕掛と製品を生み出した会社として有名なんです。私はそうした歴史と実績ある分野の製品開発・設計担当として、具体的にはルアーやワームなどの新製品開発と改良に日々携わっています。仕事では、商品開発課が企画した製品のコンセプトに沿って、SOLIDWORKSを使った3次元設計や素材セレクトなど製品の土台づくりを担っているところです。もともと釣りが大好きだった私にとって、今の仕事は本当に最高。毎日好きな釣りのことを考えて、新しいモノを生み出せるのは幸せです。
私は高校卒業後、2年間クラシックバレエのプロを目指すべく海外へ。しかしケガなどもあり、帰国することになったんです。その後、1年間釣具ショップでアルバイトをしていました。そんな中で、釣りに関わる製品をつくる仕事がしたいと考えるようになり、インダストリアルデザインを学べる神戸電子専門学校に入学。ちょうど学校に入る時に、釣具メーカーのハヤブサとつながりがあるという話を先生に聞いてからは、より具体的な目標を持って学べましたね。就職については、先生に「ハヤブサに会社見学に行きたいです」と伝えたところ、すぐに本社や開発部門の人につないでくださったのがきっかけで内定に至り、夢を叶えられました。
デザイン学や色彩、Adobe(R)Illustrator(R)やAdobe(R)Photoshop(R)などのデザインツールの操作法、そして私が絶対やりたかったSOLIDWORKSという3DCADによる設計など、学校で学んだことは数多くあります。先生から課題をいただいて2D設計や3D設計を行う授業は、大好きなことをできるのでのめり込みましたね。私の場合は、新型コロナウイルスが蔓延し大変な時期でしたが、目指すゴールから逆算して、この時期に何をするかを決めて学んだことで焦ることもなく勉強できました。もちろん、先生方が本当に親身で私の目標や夢に沿ってフォローしていただけたことは、今も感謝しています。
株式会社ハヤブサ勤務/インダストリアルデザイン学科/2021年卒/高校卒業後に小さい頃から目指していたクラシックバレエのプロになるべく海外へ。しかしケガのため2年後には夢をあきらめ帰国した荒川さん。新たな夢となったのが大好きな釣りに関わる製品を開発する仕事だった。そうしてインダストリアルデザインを学ぶために神戸電子専門学校へ。在学中は2Dや3Dによる製品設計に没頭し、スキルを磨いた。現在はハヤブサで釣具業界の新しいスタンダードになるような革新的な製品を生み出したいと考え、日々開発に励む。