最近は人気アニメ『ドラえもん』の制作進行を担当させてもらえるようになりました。仕事では、監督や作画担当のアニメーターなど、色んな人と関わり、絵コンテが絵になり、そして色がついてくる、最終的に動く絵になるというプロセス全体を見られるのがおもしろいです。多くの人とコミュニケーションを取り、全体の制作スケジュールを調整していく大変さはありますが、映像になった瞬間やエンドロールに自分の名前が出るのを見た時に大きな達成感が得られますね。最近嬉しかったのは、スペシャル作品を任されたこと。この時は、作品放送後にTwitterなどでも高評価の発信が見られ、作品に関わったことを誇りに思えました。
漫画が好きで、その作品が映画化されたりする中でアニメに関わる仕事に興味を持ちました。そうして「将来はアニメ作品の演出をやってみたい」との夢を持ち、本格的に作品づくりを学べる学校への進学を決意。その中で神戸電子専門学校には、多くの有名アニメ会社やその他ゲーム会社などの監督やクリエイターが来校して講義をしてくれる業界セミナーがあることに魅力を感じ、入学を決定。シンエイ動画への就職時は、神戸電子専門学校の先輩が働いていたことから、会社の雰囲気や仕事について聞くことができ、「ここで働きたい」と思って面接を受けました。入社してからも先輩が同じ制作進行担当としてアドバイスをくれ、すごく助かっています。
学校では、アニメの基礎やデッサンを学んだ他、ビジネスマナーも学んだことが制作進行として色んな人と接する際に役立っています。それと在学中は作品づくりがいっぱいできました。1年次の進級制作では、声優タレント学科の学生にアフレコをお願いしてつくる経験もできましたし、卒業制作時はコロナ禍でしたが、逆転の発想で声無しで感動を伝えるアニメ作品づくりに挑戦しました。私は監督として全体に関わり、実際に作品を観ては泣いていた人多かったという話を後から聞いた時は、私も感動しましたね。本気でアニメと向き合える環境があり、とことん寄り添ってくれる先生がいる神戸電子専門学校で学んで本当に良かったです。
シンエイ動画株式会社勤務/デジタルアニメ学科/2021年卒/大好きな漫画が次々とアニメ化や映画化されることから、アニメ業界に興味を持った小山さん。神戸電子専門学校では、アニメ作品づくりを通して制作進行や監督も経験した。現在は、子ども達を笑顔にするアニメーションづくりを大切にする老舗アニメ制作会社・シンエイ動画で制作進行を担当。将来、演出家になる目標を持って作品づくりに取り組んでいる。