映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の作中で使われる屋根のない列車=無蓋車や鳥、戦艦、車などの3DCGモデリングとテクニカルアートを任せていただきました。社長の庵野総監督をはじめ、全員がディテールに非常にこだわった作品づくりをしているため私も仕事では細部にこだわりましたね。特に思い出深いのはディレクターから「それっぽいものではなく、それそのものをつくって」と言われたこと。この言葉に、リアルさがいかに作品づくりにおいて大切か、作品に命を吹き込むことになるかを教えられ、そこからはより徹底してモデリングに取り組めました。こんな風にクリエイターとして常に刺激があり、成長できる環境は最高ですね。
子供の頃はアニメに出てくる巨大なロボットを本気でつくりたいと考えていました。でもそれは難しいと考えるようになって高校では情報技術科でプログラミングと興味のあったCGについて学ぶように。そんな中、神戸電子専門学校のオープンキャンパスで3DCGが学べることを知り、入学を決めました。当社へ入社するきっかけとなったのが、在学中の「Award:Q」というCGコンテストへの挑戦です。その時、モデリングの一般部門でグランプリを受賞し、当社の方からお声がけをいただきました。コンテストの作品づくりでは、先生に的確なアドバイスをいただき、ブラッシュアップできたことが受賞につながったと今でも感謝しています。
MAYAをはじめとした3DCGソフトの基本操作はもちろん、ポリゴンやモデリング、アニメーション制作の基本知識をまずしっかり学べたことが、次のステップである作品制作につながりました。また学生時代は、メカやアニメが好きな同級生や後輩とも交流ができ、刺激をもらったり、逆に与えたりできたのは良かったですね。これから本気でプロをめざす人は、3DCGで「アニメをつくりたい」や「ゲームをつくりたい」など、何がしたいかを明確にしておくと良いと思います。神戸電子専門学校なら、みなさんの思い、目標を先生がしっかりと受け止め、指導してくれます。本気で努力する人なら、きっとプロになる夢を実現できるはずです。
株式会社カラー勤務/3DCGアニメーション学科/2018年卒/テレビアニメで見た巨大ロボットを実際につくりたいという思いを持った少年時代。 その後、パソコン上でリアルな立体物を描くCGに興味を持ち、同分野を専門的に学べる神戸電子専門学校の3DCGアニメーション学科に進学を決めた。在学中に挑戦したCGコンテストでグランプリを受賞したのをきっかけにカラーに就職し、現在、さまざまな作品に関わる。