神戸どうぶつ王国は、多くの動物と直接触れあったり、餌を与えたりすることができる動物園として人気の高いスポットです。私の仕事は動物飼育員として、動物の飼育や管理、動物たちの飼育環境を整えたり、接客業務や動物の魅力を伝えるイベントやショーなどを行なうこと。また希少な動物たちの繁殖に取り組むことも重要な役割です。いちばんやりがいを実感するのは、お客様に動物の魅力が伝わったときです。「こんな動物知らなかった、教えてくれてありがとうございます」などのお声をいただくと、ちゃんと伝わったんだなと思ってとても嬉しくなります。そこから動物に興味を抱くきっかけになればと思いながら日々お客様と接しています。
オープンキャンパスで訪れたとき、学校内にイヌ、ネコをはじめ、ウサギやミニブタ、鳥類、爬虫類、水棲生物など、多くの動物がいることにびっくり。こんな環境で学びたいと思って入学しました。在学中に力を入れたのは、多くの現場実習を体験することでした。学校での学びを現場で実践しながら仕事内容を具体的に覚えることができました。仕事場の雰囲気もわかり、初めての経験もいろいろできました。学校や現場で学んだ知識や体験はもちろん、ハキハキと挨拶するなど、身につけた基本的なマナーも今の仕事に役立っています。また卒業した先輩や後輩との接点が多いので、なにかあれば相談にのってもらえるのも魅力です。
心がけているのは、お客様に感謝の気持ちを伝えたいので、まずはしっかり笑顔で挨拶をすること。そして気持ちよく園内を楽しんでいただけたらなと思っています。また、動物の命を預かっている仕事でもあるので、この環境で大丈夫なのか、動物に危険はないかなどについて、つねに気をつけること。それが動物や自分自身の身を守ることにも繋がります。ここは、人と動物との架け橋になってくれる場所です。今後チャレンジしたいことは、展示場をもっと動物の魅力が伝えれる場所にすること。また、展示場でも動物たちが落ち着ける場所をつくることです。そのためには、担当する動物の生態についてもっと深く理解することが大切だと思います。
神戸どうぶつ王国勤務/生命科学科スモールアニマルコース/2018年卒/「幼稚園の頃から動物が好きで、動物園にもよく行きました」という上田さん。ある日、「動物園で出会った飼育員さんのように動物の魅力を伝えれる人になりたい」と思い、飼育員を目指すことに。高校卒業後、迷わず動物飼育員を目指せる神戸動植物環境専門学校学校に入学。1年次にバラエティに富んだ生き物の飼育や健康に関する管理方法、生理生態などを学び、2年次に動物園ゼミで飼育員として専門知識と技術を身につける。卒業後、「職場の雰囲気と理想とする飼育員像が自分に合っている」と思った神戸どうぶつ王国に就職。現在、飼育員として充実した毎日を送っている。