CGは今や「スタンダード」 |
近年、アニメ業界でも一般的になってきた2D・3DCG。キャラクターのリアリティや自然な動き、そして美しい色彩や効果によるダイナミックな表現はCGアニメの醍醐味ですよね。また、手描きに比べて修正が容易なこともCGの利点。最近では、個人によるコンテンツ制作においてもCGはなじみ深いものになってきており、今やCGは映像制作をする上での「スタンダード」と言っても過言ではありません。 |
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意外と似ているCGと義歯の制作過程 |
そんな「最先端」のイメージのあるCGの制作と意外と共通点が多いのが「歯科技工」。歯科技工とは、入れ歯や差し歯といった人工の歯を作る専門技術です。 CGアニメと歯科技工の共通点の一つは「デッサン」の大切さ。3DCGも「インプラント」づくりも、その制作の第一歩が「物の形を立体的に、正確に捉える」ことである点は変わりありません。次のステップは平面図を立体図にする作業。3DCGの世界では「Maya(R)」などのソフトを用いてモデリングを行います。一方、歯科技工においては「デンタルCAD」を使用するのが一般的。使用するソフトは違いますが、PCを駆使して奥行きのある立体図を作り上げるという作業は共通しています。 またその作業スタイルにも共通点が。CGデザイナーも歯科技工士もともに技術者ですが、チームの一員として制作に取り組みます。 |
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技術だけではない、もう一つの共通点 |
「ものづくり」の仕事である歯科技工士の現場も、以前は手作業が中心でしたが、近年では急速にデジタル化が進み、歯科技工士にとってデジタル技術の習得は欠かせないものとなっています。 キャラクターに命を吹き込むCGと、使う人を想い歯を通じて健康を支える歯科技工。その一番の共通点は「ものづくり」の心なのかもしれません。 |
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