「かわいい」=「ファッションビジネス」? |
自分は「かわいい」と思ったのに、友だちは「かわいい」といってくれなかった……。そんな経験はありませんか? ふだん何気なく使っている「かわいい」を深堀りすること。実はこれ、「ファッションビジネス」を考えることにもつながっています。
例えば、ピンクでレースでフリルが付いてるのは「かわいい」。一方で、黒でレザーでシャープな「カッコかわいい」も、「大人かわいい」もあります。考えれば考えるほど「かわいい」という感性は、人によっていろいろ違いますよね。 |
|
"お客さまの感性"をキャッチするプロの仕事 |
皆さんがこれから目指すのは、ファッション業界のプロです。そしてプロになったら「かわいい」「美しい」「カッコいい」といった感性を、自分の感性だけでなく"お客さまの感性"でも理解できることがとても重要になります。なぜなら、お客さまはブランドのファン。そのお客さまが「かわいい!」と感じて買ってくれる商品を常に出し続けることが、デザイナーやパタンナー、販売員をはじめとするプロの仕事なのです。そしてここには「感性の数値化」という、プロならではのテクニックがあります。 |
|
感性は数字にできるの? |
仮に人気ショップのバイヤーになったとしましょう。バイヤーは展示会で仕入する商品の数を決めます。その際、バイヤーは店のお客さまの"何人"がその商品を喜んでくれるのか、それを具体的にイメージしなければなりません。ここで出てきた人数に応じて、仕入れの数は10着にも20着にもなるでしょう。こうしてお客さまの感性を数字で捉えることが「感性の数値化」であり「ファッションビジネス」なのです。
でも、ファッションの感性はメーターや装置では測れないもの。だからこそ、そんなすごく捉えづらいファッションの感性を学生時代に研ぎ澄ますことが、将来活躍するためのカギとなります。 |
|
|