救急救命士として救急車に乗車しています。主な業務は傷病者の観察や処置、搬送先病院への連絡や引継ぎです。助けを求める人がいるのなら、たとえ火の中水の中、いつでもどこでも駆けつけます。嬉しいのは傷病者の命をつなぎとめご家族からお礼の手紙や電話をいただいた時。この仕事をして本当に良かったと思います。業務で1番重要なのはコミュニケーションです。現場では少なくとも救急隊員3名、大きな災害現場では消防隊も含め8名ほどで活動することがあります。今何が起きているか、これからどう活動するかを簡潔・明瞭に伝えることが大切です。そのためふだんから同僚とコミュニケーションを取り、円滑な活動ができるよう心がけています。
幼い頃、戦隊モノの特撮ヒーローに憧れていました。中でも思い出に残っているのが「救急戦隊ゴーゴーファイブ」という人命救助をしてから怪人達と戦う戦隊モノです。高校生になって将来を考えた時、どうせなら幼い頃憧れたヒーローに1番近い仕事をしたいと思い、救急救命士や消防官を目指すことにしました。就職する時、横浜市消防局を選んだのは、地元神奈川県で1番大きな消防組織であり、何か起きた時に地元を守りたいと考えたからです。より多くの命を救えるように日々勉強していますが、目標としているのが「救急救命士」の中でもさらに知識・技術を有する者がなれる「指導救命士」という資格です。この取得を目標に頑張っていきたいです。
湘央生命科学技術専門学校に入学したのは、臨床現場で実際に働いている医師から講義を受けられるのが魅力だったからです。講義に加え、実技にも取り組まなければいけなかったので、放課後や休憩時間を利用して仲間と問題を出し合ったり実技の練習をしたりしました。特にテスト前は夜遅くまで一緒に勉強し、実習室にこもって繰り返し練習。当時は大変でしたが、今では良い思い出です。先生方から基本に忠実なことの重要性を教えていただき、OBやOGから現場ならではの話を聞けたのも良かったことです。湘央で学んだ知識や技術は即戦力として働くために必要なことばかり。3年間は無駄にならず、そのまま現場で活きています。
横浜市消防局瀬谷消防署 勤務/救急救命学科/2017年卒/2017年4月横浜市消防局に入局。「消防署は自治体ごとに特徴があります。先輩や知り合いの消防士に話を聞き、自分はどこで働きたいか考えました。結果として自分のやりたいことができる消防組織を選ぶことができました」。湘央の先生からは救急医学の専門知識だけでなく、社会人としてどうあるべきかなど有意義なことをたくさん教わったという。「救急救命士は専門性の高い仕事ですが、最初は誰だって何もしりません。わからないことはわからないと正直に先生や先輩に聞けるような人の方が早く、大きく成長できると思います」とアドバイスする。