好きな「ものづくり」を仕事にできて、毎日が楽しい
歯科技工士は歯科医から依頼を受けて歯の被せ物や入れ歯などを作る技術職です。私が担当している業務は、パソコンで失われた歯の設計・デザインをしたり、セラミックなどで作っている技工物を削って調整。最後に先輩の最終チェックを経て完成です。学ぶべきことも多いですが、新しい技術を習得できたり、自分が設計・デザインしイメージ通りのものができた時にやりがいを感じますね。先輩の技術を早く習得して、ピタッとはまる完成品を作れるようになりたいです。合わない技工物は体に支障をきたすこともあるので、人の健康を守る仕事という点にもやりがいを感じ、超高齢化社会が進む今、需要も高い歯科技工士としてスキルを上げていきたいです。
高校2年生の時に、今勤務している株式会社日本デントでインターンシップを体験した際に「歯科技工士」という職業を初めて知りました。もともと「ものづくり」に興味があり、一つのことに没頭したり、細かい作業が好きな自分にぴったりだと思いました。その後、授業内容や授業日数など、歯科技工士の資格がとれる学校をじっくり調べました。オープンキャンパスにも参加すると、パンフレットやインターネットから得る情報以外に、校風や学生の様子を肌で感じることができます。埼玉歯科技工士専門学校はオープンキャンパスでの印象も良く、指定校推薦で入学し、歯科技工士を目指しました。
技工物の咬み合わせを調整する作業に集中
授業は講義:実技が1:3の割合。2年次は4分の3が実技です。在学時はコロナ禍初期ということもあって、オンライン授業で学びました。一番大変だったのは卒業試験。特に時間制限のある実技課題に苦戦しました。同校の卒業試験はハードルが高いですが、卒業試験をクリアするための学びは、国家試験対策にもつながりました。自宅の群馬県から埼玉県まで、電車の乗り換えを含めて通学時間は片道約2時間。その時間を、創立45年以上のノウハウが詰まったオリジナル学習アプリを使って勉強にあてました。厚いテキストを持ち歩き、電車の中で開くよりもスペースもとらないアプリはとても便利で、長い通学時間も苦になりませんでした。
CAD/CAM室で失われた歯を設計・デザインする作業
株式会社日本デント 勤務/歯科技工士学科 卒/2021年3月 卒/群馬県立桐生工業高等学校 機械科に在学中はロボット研究部に所属し「全国高等学校ロボット競技大会」を目指していたという渡邉さん。器用な手先を生かしハンダゴテで基盤を作るなどロボット制作に没頭した。機械科で学ぶ中、機械の性能よりデザインに興味があることに気づき好きな道へ進むことを選択。インターンシップで株式会社日本デントを訪問し実用性の高い「歯科技工士」という職業に出合う。迷った時の指針は「楽」ではなく「楽しい」を選ぶことと語ってくれた。
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