インテリアデザイナーの仕事の面白さは、空間をゼロから創ることができること。クライアントが思い描く理想のイメージをくみ取って形にしていく作業では、予算やスケジュールという枠がある中で、いかにクオリティの高いデザインを提供できるか、また機能性の高さを追求できるかがポイントになってきます。「少しでも満足度の高いものを」と思うと夢中になって、気付くと深夜まで仕事をしていたり…(笑)。この仕事には“決められた答え”がないので、大変さはもちろんありますが、クライアントのイメージを超える内容を提案できた時は、苦労も吹き飛びます。そんな経験を積み重ねながら、自信をつけていきたいです。
今までその街になかったものが、自分のデザインで生まれて形になり、そこを多くの人がご利用してくださること。それが私にとっての幸せです。それによって、発注元であるオーナー様にも喜んでいただけると、やりがいも大きいですね。今はただひたすらに様々な経験を積み重ねながら知識も技術も高めて、自分の得意分野を極めていきたいと思っています。そしていつの日か、ハイブランドファッションの店舗設計に携わることを目標にしています。街の人に注目されるようなデザインを手がけていきたいですね。
福岡デザイナー・アカデミーでは、実技を中心に実用的な知識と技術を学ぶことができました。特に、デザインに必要なパソコンソフトの技術は現在の仕事でも活かせていますので、学校での技術をしっかり習得していれば、即戦力として使ってもらえると思います。それと、これから目指す皆さんに特におすすめしたいのは、在学中にいろいろな場所に足を運んで、壁や床、インテリアの質感などを見て触れてまわることです。授業だけでなく、どんなことでも仕事においてのアイデアにつながりますので、貪欲に学んで自分の強みにしてほしいですね。
nero design office(開業)/インテリアデザイン学科/2015年3月卒/福岡県八幡南高校出身。高校卒業後、自動車整備士をめざし勉強していたが、店舗のデザインをしている父親の仕事に興味を持ちこの業界をめざすように。卒業後はオフィスや飲食店、美容室などの店舗設計から現場管理まで行う会社でインテリアデザイナーとして勤務し、その後に「nero design office」を立ち上げて独立。仕事に全力を傾ける日々を過ごしている。