鍼灸接骨院での経験を活かし、地元愛知県の整形外科に転職。リハビリテーション科の責任者として7年間、医師、看護師、理学療法士や鍼灸師と一緒に、手術後のリハビリや鍼灸治療に携わりました。スタッフ採用や予約システム導入などの組織運営も任され、まさにチーム医療の現場で活躍!とはいえ大変だったのはお互いのコミュニケーションでした。私の関西弁が地元では通じにくかったり、理学療法士も鍼灸師もお互いに得意不得意があり、その都度話し合って調整を繰り返したり。積み重ねてきた知識や技術に自信と信念は必要だけれど、柔軟に受け入れて動くという心構えの大切さを現場で学びました。しかし患者様のために動くのは全員共通の想い。個々の役割を完璧に果たしたチームへの「ありがとう」は、個人に向けた感謝より大きく感じました。
3年間かけて、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家試験合格に向けた専門知識と高度な手技を修得する鍼灸科。河合先生は医療機関での経験を授業に還元しながら「臨床医学総論」と「リハビリテーション医学」の講義を担当。さらに、2年と3年で実施される外部施設での見学実習における調整・指導も行っている。学生たちが最も興味を示さない分野をあえて選び、実際に自分の目で現場を見て将来像につなげるなど、自分の知識と技術をどう活用していくかについて、視野を広げて考えるきっかけを提供している。
医療の仕事は患者様から直接「ありがとう」と言ってもらえるやりがいのある仕事。人間の体に関する勉強ですから難しいですが、クラスメイトや教員の先生と一緒に楽しみながらしっかり学んでいきましょう。
専門分野:鍼、灸、あん摩マッサージ指圧
愛知県半田市出身。1994年、行岡鍼灸専門学校(現:大阪行岡医療専門学校長柄校)卒業。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師免許取得。鍼灸接骨院、整形外科勤務を経て、2006年4月より鍼灸科の教員に。入学を機に大阪での一人暮らしを始めた当時は、関西弁の洗礼でカルチャーショックに!「慣れるまでは先生の話も聞き取れませんでした」。最近の趣味は井戸水を使う銭湯の探索。