安全な輸血を実施するための検査に関わっています
私が所属しているのは輸血検査をメインとする部門です。仕事では入院患者さんの血液型検査など輸血に関わる検査を行います。輸血ではヒトの血液からつくられた血液製剤を使用するため、患者さんに合う血液製剤を投与しなければ、重大な副作用が出てしまう可能性があります。そのため患者さん一人ひとりに安全な輸血を実施できるように、常に緊張感を持ちながら毎日正確な検査結果を提供できるように取り組んでいます。検査結果から次の検査を考える輸血検査の奥深さもあり、正確な検査結果を提供し、安全な輸血に貢献できるところにやりがいを感じています。
京都保健衛生専門学校の臨床検査学科で学んでいた姉から臨床検査技師について話を聞き、興味を持ってオープンキャンパスに参加しました。そこで、実際に病院で使われている検査機器を使った体験がとても印象的で、また、就職先の豊富さや、少人数制で担任の先生がついてくださるという安心感から、この学校への入学を決めました。高校時代の私は文系だったのですが、1年生の前期には高校で学んだ数学や化学を基礎から学び直す授業があり、しっかりと理解することができました。私を含め、クラスの半数ほどが文系出身でしたが、誰もが理系科目につまずくことなく、その後の専門的な授業にもスムーズに取り組めたことがとても印象に残っています。
学生時代に検査機器に触れられ、良い経験になりました
京都保健衛生専門学校で学んで良かったと思うのは、実習を通していろんな臨床現場を経験できたことです。1年次後期には病院で心電図を撮る実習、2年次後期には大学病院で長期実習がありました。実際に現場で働く臨床検査技師の方に指導してもらい、業務を見学し、色んな検査部門をローテーションで体験できたのはすごく貴重な経験でした。これを通して、臨床検査技師という仕事の幅広さや魅力を実感し、その後の国家試験の勉強や就職活動の励みになりました。実際の現場を知ることで、自分がやりたいことがより明確になり、これからのキャリアにも自信が持てるようになりました。
心電図検査など、多くの検査を学校で学びました
社会福祉法人 京都社会事業財団 京都桂病院勤務/臨床検査学科 第一臨床検査学科(全日制)/2020年卒/臨床検査技師をめざして入学した京都保健衛生専門学校では、経験豊富な教員から、医療や検査に関する知識を学び、さまざまな検査機器を使った実習を通して検査技術も身につけた。現在は、京都桂病院で臨床検査技師として、入院患者さんの輸血に関わる検査業務に携わる。
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