一級建築士になって、周りのいろんな人たちからは、冗談交じりに,「匠ですね!」とよく言われます。だからというわけではありませんが、依頼いただくお客さまから寄せられる期待は本当に大きいので、私としては「匠に負けないくらい良い仕事をしたい」と常に思うようになりました。同じ人間がこの世に二人といないのと同じで、同じ家は二つありません。当然、依頼のあるたびに新しい挑戦が求められ、頭を悩ますのですが、それでも出来上がった家と、喜ぶお客さまの笑顔を見るたび、こんな幸せな職業は他にないと実感します。京都建築大学校で学んだこと、現在の会社で学んだことを生かして、最高の家を建てたいと思っています。
私は職業として建築家を選びましたが、今でも、家が大好きです。いつも、「おしゃれな家が好き」「あんな家に住みたい」とワクワクしながら住宅雑誌を読んでいるほどです。家を建てる際、主導権を握っているのはほとんどが奥様の方なのですが、打ち合わせ時には、同世代の奥様とまるで“女子会”のようなノリで、キッチンや内装の話に花が咲きます。それは、いつしか仕事であることも忘れてしまうくらい楽しい一時です。そして、それが私のエネルギーになっているのかもしれません。洋風の家、スタイリッシュな家、自然素材の家、和風の家…とにかく、いろんな家に挑戦したいと思っています。
夢を叶えるためには、学校選びは大切です。私は、京都建築大学校を選んで本当に良かったと思っています。就職して働きながら資格を取るのは大変だと、実際に働き出してから実感しました。私の場合、京都建築大学校時代に、できるかぎり多くの資格を取得していましたし、それ以上に良かったのは、資格試験のための勉強のコツや対策に慣れていたことです。就職してからも、必要に応じて、いくつもの資格を効率よく取得できたのは、京都建築大学校時代の経験のおかげだと思います。
株式会社澤村勤務/建築科・専科(現・建築専攻科)/2009年3月卒/京都建築大学校卒業後、現在の建設会社に就職。2014年には「一級建築士」資格も取得。高校生の時に、実家の建て替えを経験し、新しい家に住む喜びを知ったことから建築士を目指すようになる。「京都建築大学校の学生時代の一番の思い出は、友だちが大勢できたこと。授業も、資格試験も、サークル活動も、友だちのおかげで本当に楽しかったです。卒業後も、同じ業界に進んだ人が多いので、プライベートだけでなく、仕事の上でも欠かせない相談相手になっています。」という。