介護と経営のバランスを大切にこどもたちの自立心を育てたい
若杉 謙次郎さん
子どもの成長をみることが、自分のやりがいにつながる
2011年9月、障がいを持っている子どもたちを対象に日常生活のサポートを行う「subaco」を立ち上げました。理学療法士の資格を有するスタッフがいる障がい者向けのリハビリ施設は珍しいと思います。その1年後に児童デイサービスを始めました。未就学の子どもを対象に、運動や精神発達を促す支援、小学生や中学生の学校送迎や宿題補助、感覚統合療法を中心に行っています。現在、施設には約70人の子どもが通っています。この場所で学んだり遊んだりすることで、子どもたちにも変化が見られます。例えば、今まで電車に親同伴でしか乗れなかった子どもが、1人で乗れるようになったとか。そういう子どもたちの成長に触れたり、話を聞いたりすることが、自分のモチベーションにつながっています。また、子どもを育てている母親も、子育てに対して様々な悩みを抱えています。その時、私たちスタッフが相談役となって話を聞くなど、母親のケアをすることも大切だと考えています。子どもと接するたびに、難しさを実感していますが、それ以上に充実感を持って仕事をしていますね。
様々な先生の話に触れることで自分の考え方の視野が広がる
元々、大学に通っていた頃から、身体障がい者の方のヘルパーとして日常生活のサポートなどのボランティアをしていました。ボランティアを続けていても福祉的な理念を学ぶことはできましたが、自分の中では人間の体や思想の仕組みについての知識をしっかり学んでおきたかったので、一緒にボランティアに携わっていた先輩からの勧めもあり、この学校に入学。校内には、理学療法以外にも幅広い分野の先生が在籍しています。先生方の話には、すごく刺激があり、様々な視点を得られました。卒業後は、身体・知的障がい者の方のリハビリやホームヘルプに従事。先輩方の真似をしながら、相手への話の聞き方や身体介護の技術を学びました。その後、高齢者への訪問介護や入所者のリハビリテーションを経験して独立しました。
介護をどうマネジメントするかそれが現在の自分の課題です
現在は、理学療法士として子どもたちのケアに携わるのはもちろん、施設を運営しないといけない立場です。ただ介護に携わるだけではなく、施設をどうマネジメントするかも大事なこと。介護と経営のバランスの大切さは、独立してから強く実感しています。今は、「subaco」の基盤をしっかり作ることが自分の使命と考えています。一緒に働いてくれるスタッフもいるので、スタッフたちの社会的な成長をサポートするのも、自分に課せられた使命だと思って取り組んでいます。そして、将来は自分がこれまで学んできた知識を提供して、周りの人が「ヘルパーって面白い」と思えるような指導をして、人材を育てることをめざしています。
History
2000年 turning point
近畿大学商学部に入学。一緒の学部だった先輩に誘われて、障がい者の生活サポートを行うボランティアを始める。
2004年
大学卒業後、関西医療学園専門学校へ入学。介護や理学療法に対する様々な先生の考え方を聞いて、客観的な視点が持てるように。
2007年
卒業後、社会福祉法人あいえる協会でホームヘルパーに携わる。人を介護することへの苦労を実感。
2011年
障がい児を対象としたヘルパーステーション「subaco」を立ち上げる。現在は子どもの成長のサポートを行う児童デイサービスを運営。
Favorite
●家族
現在、妻と3人の子どもとの5人暮らし。休みの日は、家族と一緒に過ごす時間を大切にしています。
●D.I.Y
日曜大工が好きな父親の影響で、私も大工が趣味に。時間があれば施設で使う小物も自分で作っています。
●仕事道具
施設内の木製の家具や遊び道具などは、ドリルなどの工具を使って自分で作ったものも。
●スヌーズレンルーム
幻想的な光や映像を流すスペース。子どもへのリラクゼーション効果があるんです。
2011年9月、障がいを持っている子どもたちを対象に日常生活のサポートを行う「subaco」を立ち上げました。理学療法士の資格を有するスタッフがいる障がい者向けのリハビリ施設は珍しいと思います。その1年後に児童デイサービスを始めました。未就学の子どもを対象に、運動や精神発達を促す支援、小学生や中学生の学校送迎や宿題補助、感覚統合療法を中心に行っています。現在、施設には約70人の子どもが通っています。この場所で学んだり遊んだりすることで、子どもたちにも変化が見られます。例えば、今まで電車に親同伴でしか乗れなかった子どもが、1人で乗れるようになったとか。そういう子どもたちの成長に触れたり、話を聞いたりすることが、自分のモチベーションにつながっています。また、子どもを育てている母親も、子育てに対して様々な悩みを抱えています。その時、私たちスタッフが相談役となって話を聞くなど、母親のケアをすることも大切だと考えています。子どもと接するたびに、難しさを実感していますが、それ以上に充実感を持って仕事をしていますね。
様々な先生の話に触れることで自分の考え方の視野が広がる
元々、大学に通っていた頃から、身体障がい者の方のヘルパーとして日常生活のサポートなどのボランティアをしていました。ボランティアを続けていても福祉的な理念を学ぶことはできましたが、自分の中では人間の体や思想の仕組みについての知識をしっかり学んでおきたかったので、一緒にボランティアに携わっていた先輩からの勧めもあり、この学校に入学。校内には、理学療法以外にも幅広い分野の先生が在籍しています。先生方の話には、すごく刺激があり、様々な視点を得られました。卒業後は、身体・知的障がい者の方のリハビリやホームヘルプに従事。先輩方の真似をしながら、相手への話の聞き方や身体介護の技術を学びました。その後、高齢者への訪問介護や入所者のリハビリテーションを経験して独立しました。
介護をどうマネジメントするかそれが現在の自分の課題です
現在は、理学療法士として子どもたちのケアに携わるのはもちろん、施設を運営しないといけない立場です。ただ介護に携わるだけではなく、施設をどうマネジメントするかも大事なこと。介護と経営のバランスの大切さは、独立してから強く実感しています。今は、「subaco」の基盤をしっかり作ることが自分の使命と考えています。一緒に働いてくれるスタッフもいるので、スタッフたちの社会的な成長をサポートするのも、自分に課せられた使命だと思って取り組んでいます。そして、将来は自分がこれまで学んできた知識を提供して、周りの人が「ヘルパーって面白い」と思えるような指導をして、人材を育てることをめざしています。
History
2000年 turning point
近畿大学商学部に入学。一緒の学部だった先輩に誘われて、障がい者の生活サポートを行うボランティアを始める。
2004年
大学卒業後、関西医療学園専門学校へ入学。介護や理学療法に対する様々な先生の考え方を聞いて、客観的な視点が持てるように。
2007年
卒業後、社会福祉法人あいえる協会でホームヘルパーに携わる。人を介護することへの苦労を実感。
2011年
障がい児を対象としたヘルパーステーション「subaco」を立ち上げる。現在は子どもの成長のサポートを行う児童デイサービスを運営。
Favorite
●家族
現在、妻と3人の子どもとの5人暮らし。休みの日は、家族と一緒に過ごす時間を大切にしています。
●D.I.Y
日曜大工が好きな父親の影響で、私も大工が趣味に。時間があれば施設で使う小物も自分で作っています。
●仕事道具
施設内の木製の家具や遊び道具などは、ドリルなどの工具を使って自分で作ったものも。
●スヌーズレンルーム
幻想的な光や映像を流すスペース。子どもへのリラクゼーション効果があるんです。