現在の職場は、小児リハビリの施設。先天的または後天的な疾患・障がいを持つ子どもや、成長して大人になった人も含めたリハビリに携わっています。体を動かせない、表情を作れない、話せないという重度心身障がい児が多いため、うまくいかないこともありますが、こちらの働きかけに反応してくれたり、相手が発信したことがこちらに伝わったりすることで、少しずつ信頼関係を築いてゆけることにやりがいを感じています。障がい児と関わって10年近く。身体機能や認知機能を伸ばすことが成長を促すことにもつながるリハビリに責任を持って取り組み、この先も何らかの形で障がいを持つ子供のサポートを続けたいと思っています。
小学校の頃からバレーボールに打ち込んでいましたが、高校1年の時に体調を崩し、プレーに専念できなくなったことからマネージャーに転向しました。これをきっかけに裏方として選手をサポートする立場の大切さに気づいたことが、今の仕事を志した原点。マネージャーとしてケガをした選手をサポートする時には、テーピング程度しかできることがなく、そのたびに歯がゆい思いをしたことも。そんな時、病院勤務の母を通じて理学療法士という職業を知り、理学療法士ならこんな時にしっかりと選手を心身ともにサポートできるんじゃないかと興味を持ち、資格取得をめざせる関西医療学園専門学校への進学を決めました。
関西医療学園専門学校には臨床実習が3期もあり、理学療法士を養成する他校よりも多いのが魅力です。実習先は先生との面談で決めますが、私の場合は、1期目は介護老人保健施設で、2期目は回復期のリハビリ病院、3期目は障がいを持つ子どものためのリハビリ施設でした。様々な施設で多くの実習を体験することができるし、自分の意思次第で学びたいことを自由に学べる環境が整っているのもいい点。先生方もフレンドリーで、常に気にかけてくださるので、こちらも遠慮せずに質問ができるし、勉強の意欲も高まります。実習でうまくいかなくて落ちこむことがあっても、先生に話を聞いてもらうだけで心強く、また頑張ろうという気持ちになれました。
つくし医療・福祉センター勤務/理学療法学科/2010年3月卒業/実習が充実していることと、学校見学に訪れた際に好印象を持ったことから関西医療学園専門学校に入学。理学療法士の資格を取得しました。「卒業後すぐにこのセンターに入職しました。2014年に長女を出産。自分自身が母親になったことで仕事に携わる姿勢も変わってきて、子どもだけでなく、その子の母親もケアできるようなアプローチを心がけるようになりました」と話す烏川さん。デスクに飾ってある子どもたちの写真は、日々を頑張るためのパワーの源。休日は家族4人で公園に行ったりドライブをしたり、できる限り一緒にすごすことで家族との時間を大切にしています。