テレビの映像では、文字を映像として表示したり、テレビの枠に飾りをつけたり、様々な効果が使われています。わたしは画面上に文字情報を表示するテロップ作成を担当しています。手掛ける番組はバラエティや情報番組などジャンルも様々です。それぞれの番組の雰囲気を考え、バラエティなら面白さをより強調できるように、情報番組ならしっかり伝わるようにしなければいけません。現在は、映像の編集を行うエディターのアシスタントをサポートしながら経験を積み、表現の引き出しを増やしています。テロップの表現を任されることもあり、自分の考えが活かされた番組を実際に見ると、「やった!」という達成感とやりがいを感じます。
岡山科学技術専門学校に在学中は、音響、照明、映像について、機器の使い方から活用方法を幅広く学びました。その実践の場として、模擬ライブを行うためのステージの準備を体験。音響や照明の立場からどう演出したら効果的か、考えながら取り組んだ経験は、テロップを作る際の引き出しになっています。また、卒業制作では、学校をテーマに、撮影から映像編集、BGM、効果演出、テロップまで一人で作りました。表現する難しさに悩むこともありましたが、先生に相談したり、友だちに見せて意見をもらったりしたことで、自分にはない感性など、刺激を得ることができました。
小さいころからテレビが好きで、バラエティやドラマ、映画などをよく見ていました。見ているだけで楽しい気持ちになったり、感動したり、社会について考えるきっかけになったり、テレビにはたくさんの魅力があります。だから見るだけではなく、番組を作りたいと考えるようになりました。映像音響学科では、音響、照明、映像と幅広い分野について学べたことで、やりたいことを見つけることができました。就職する際、技術や知識が十分だったとは言い切れませんが、やりたいことに対する情熱は強かったと思うし、この気持ちがしっかりしていることが、夢の実現に役立ったのだと思います。
ヴェルト株式会社勤務/映像音響学科 卒/2019年3月卒/岡山県 就実高校出身/多数のテレビ番組の映像編集を手掛けるヴェルトでエディターを目指している寳田さん。映像編集のアシスタントとして、テレビ局に対応した3つの制作拠点で働いています。入社したきっかけは、岡山科学技術専門学校での企業説明会で、編集している番組名を聞いたこと。「普段見ている番組を作っていると聞いて興味を持ちました」という寳田さんは、映像業界への熱意を面接でアピール。「会社としても、知識はそこまでなくてもいい。必要なスキルは研修でしっかりサポートします」と聞いて安心したそうです。