現在は釧路湿原国立公園に配属され、公園の保護管理や、発注業務の適正な遂行を行っています。例えば国立公園内で何かを建てようとする場合、環境省へ許可申請をしなければなりません。その申請書を確認し、法律や管理計画の基準に沿っているかチェックをしています。また、発注した業務を行ってもらう業者さんと打ち合わせをしたり、上司と相談しながら業務の方向性を決めたり、進捗管理をしています。まだまだ上手くいかない事が多いですが、少しずつ自分が成長していると感じる瞬間があると、明日も頑張ろうと思います。日本全国が赴任先になるため、仕事をしながら日本中の国立公園を訪れることができる点が魅力的だと感じます。
環境省レンジャーへの憧れは大学生の頃からありました。大学卒業後、環境省レンジャーになる夢を諦められず、環境公務員サポートがあるJ-ecoに入学を決めました。最初は出身県の林業職を目指していましたが、本気で環境省を目指すきっかけとなったのは、専門学校の1年生のときに参加した研修旅行(小笠原諸島)でした。外来種の侵入により、今まさに絶滅しようとしている固有種のカタツムリや昆虫を目の当たりにしたこと、また環境省が行っている保護対策の現場を知りました。そして、やっぱり自分も環境省の一員となり、自然環境の保護に関わりたいと再確認したのがきっかけです。
新潟という自然が豊かな場所で、自然好きが集まる学校なので、友人との会話の中でおのずと知識を得られ、多くの実習を通して各種調査方法を学べました。中でも動植物の同定(どうてい:生物の名前を調べること)には積極的に取り組み、入学当初から鳥類の見分けや聞き分けの能力が上がりました。学生と先生の距離も近く、中にはたくさんのネタエピソードを持っている先生もいて、生き方の参考になりました。また、登山や旅行に友人を誘ったり、どんな事にも積極的に取り組んだことで、フットワークもどんどん軽くなりました。毎年何か新しいことにチャレンジするぐらいの積極性が養われ、やらなきゃ始まらないという考えを持つようになりました。
環境省釧路自然環境事務所勤務/自然環境保全科卒/2020年3月卒/高知県出身。子供の頃から自然がつくり出す絶景が好きで、絶景特集番組をよく見ていたという。大学卒業後、環境省レンジャーになる夢を諦められず、環境公務員サポートがあるJ-ecoに入学。1年半のサポートを受け環境省レンジャーに合格。現在は国立公園の保護管理や適正利用を促進することに繋がる業務を行う。「案件には締切りがあり、どう効率的に進めるかを考えます。上手くいかない事も多いですが、着実に成長に繋がっていると思います。」と森田さん。将来は地域の小学生など向けの環境教育に取り組み、知識習得だけでなく、どのように伝えるかを学びたいと語ってくれた。