勤めている花豊造園株式会社は、日本国内の庭園の施工・管理作業から街路樹管理などの公共事業、さらに海外で造園事業を行っています。仕事としては、現場の書類管理などの事務作業から職人仕事まで幅広い業務に携わっています。造園業は庭を完成させれば終わりという訳ではなく、社内での情報共有やお客さまとの信頼関係があってこそ成り立つもの。顧客がどこを気にしているか、どうすれば喜んでいただけるかを常に考え、同僚や関係者間でのコミュニケーションも大切にしています。管理を担当している現場の樹木や芝が、「以前よりきれいになった」とお褒めの言葉をいただいたとき、あらためてやりがいを実感できました。
西日本短期大学では、設計業務に必要なCADやIllustrator(R)などの操作方法はもちろん、社会人に必要とされるコミュニケーションスキルについても学びました。在学中に習得したレイアウト技術や実習経験は、今の仕事に大いに役立っています。また、学外の社会人の方々との交流会に参加する中で著名なランドスケープアーキテクトの方と交流する機会もあり、どのようなお庭が流行っているか、必要とされているかを知ることができました。同じ造園業界で働くことを考えている同級生の中でも「こうなりたい、こういうことをしたい」という考えは十人十色。一緒に学んでいく中でとても良い刺激になりました。
これからの造園業界で求められる人材は、庭を造ることだけでなくさまざまなお庭を管理することができる人、そしてお客さまの立場や目線で物事を考えることができる人だと思います。学生時代の頃は、土日祝の学校が休みの日でも造園業界などの交流会や学びの会に参加し、多くの方のお話を聞くよう心掛けていました。社会人になった今、困った際にそこで出会った方々からアドバイスをもらうこともあり、在学中に築いた交友関係がいきていると感じています。人との交流の機会は自分が成長するためのチャンス。ぜひ積極的に参加してみてください!
花豊造園株式会社 勤務/緑地環境学科 卒/2022年卒/父親が造園業を営んでおり、その影響で造園科のある農業高校に入学した坂倉さん。学んでいく内に「できなかったことが、できる楽しさ」を覚え、あらためて造園業界で仕事をする!と考えるように。高校の先生からの紹介で知った西日本短期大学は、高校からも多くの卒業生が進学。企画、設計から施工まで実践的に学べる点に魅力を感じて入学を決めた。卒業後は憧れでもあった京都の老舗造園会社に就職し、幅広い業務にあたっている。「この春から新しく西短の後輩が入社。先輩としてサポートするとともにデスクワークのみならず、剪定や施工などの職人仕事も今以上にチャレンジしていきたいです」。