LEOCは日本全国で約2600の事業所の実績を持つ、委託給食会社の大手です。現在、私はLEOCの本社で15の有料老人施設の献立づくりを担当しています。私がつくった献立の食事を食べてくださる方は約1300名。中には体が不自由な方や寝たきりの方もいらっしゃいます。そのため、美味しく栄養バランスが良いことはもちろん、食べやすさや飲み込みやすさを考慮し、食べる楽しさも感じていただけるよう彩りや盛りつけにもこだわっています。月に数回ご当地メニューなどの特別メニューを考案し、食を通じて季節や行事などを楽しんでいただく工夫も。責任のある仕事ですが、考えた献立を多くの人に食べてもらうことに幸せを感じています。
以前、祖父が糖尿病になってしまったことで、祖父の食生活が変わってしまいました。病気の性質上、食べてはいけない食材が多く、味も薄味に。祖父は食事を苦痛に感じふさぎ込んでしまったように見受けられたことで、「食」は生きる幸せを与えるものでもあるということを痛感しました。いつしか、「食」で幸せを提供し、健康にしてあげたいと考えるようになり、専門知識を持つ栄養士をめざすようになりました。LEOCは、私が思い描いていた栄養士像と一致していただけでなく、説明会では若い人が活躍している、フレッシュな会社という印象も受けました。この会社なら、憧れていた栄養士として働けそうだと感じ、志望しました。
戸板で学んだことのほぼ全てが今の仕事に活きていますが、特に「給食管理実習」は印象的でした。大量調理にはチームワークが大切で、毎回終わると達成感があり、飾り切りや盛りつけなど、手際が良くなる度に栄養士に近づけた気がして嬉しかったです。勉強以外では、オープンキャンパススタッフを経験。周囲の友達の熱量に影響を受け、いつしか私も積極的に行動するようになりました。何百人もの高校生や保護者の方々の前で学科の説明や案内を行い、話す力やプレゼン力が鍛えられたほか、イベントを創り上げるために毎日みんなで切磋琢磨していたので、コミュニケーション力や協働する力など、目的に向かって組織で動く能力も磨かれました。
(株)LEOC / シニア栄養管理部 勤務/食物栄養科/2018年3月卒/入社1年目に老人ホームの厨房業務を担当し、2年目には厨房責任者に就任。また、3年目に新人の育成を経験したのち、現在の部署へ異動した。それぞれの場面で、大量調理をひとりで行う大変さやパートさんたちとのコミュニケーションの大切さ、シフト管理といった事務仕事に取り組むための時間の確保、先輩方に仕事を教えていただく姿勢などを学習。入社から現在まで様々なことを経験し、1つ1つを丁寧に吸収することに注力してきたそう。将来の目標を伺うと、「これまで先輩方に指導していただいたように、今度は私が若い栄養士をサポートする立場になりたいです。」と語ってくれた。