保育園の栄養士として、給食の献立作成から仕込み、切砕、味付けなどを行っています。一人ひとりのアレルギーについても把握することで、安心して食べられるようにしています。また、子どもたちが楽しみにしているおやつは、手作りのものを提供しています。私がいちから考えた給食やおやつを提供する際は、「美味しいかな?」「上手に作れたかな?」と不安を感じますが、「美味しかった!!ありがとう」という園児の声にやりがいを感じています。この園では、献立作成や発注作業をはじめ、食育活動や保育補助まで幅広い業務を行っています。「食」を通して、様々な面から子どもたちに貢献できるところが大きな魅力だと感じています。
給食は栄養価や量など、正確に調理する必要がありますが、しっかり食べてもらうためにおいしさが重要です。在学中、調理実習を通して限られた時間内でおいしく仕上げるための様々な調理技術を身につけることができました。また、アレルギー対応のレシピを考える機会が多かったことで、今の職場でもアレルギーの代替食としてどんな食材を使えばいいのかすぐに判断することができます。知識をしっかりと定着させるために大切なことは、日々の授業で分からないところは先生に聞きに行ったり、定期試験の範囲内は納得いくまで勉強したりすることです。徹底して取り組んだ結果、成績が向上し、卒業式では首席として学校の代表になることもできました。
学生生活を楽しむことも大切ですが、自分は何のためにここにいるのかを常に考え、やりたいことのために時間を無駄にせずに取り組みましょう。私は、講義で黒板に書かれたことだけでなく、先生が話している内容のなかで特に大切だと思ったことはメモをして残すようにしたり、分からないことは必ず質問するようにしていました。どんな時でも、親身になって対応してくださるので安心してください。また、どんな仕事にも言えますが時間を考えて迅速に行動し、周りと協力することが大切です。だから、2年間の学びや実習などの体験を通して、時間の使い方や協調性をしっかり身につけるようにしてください。
宗教法人浄福寺 たかばた保育園勤務/生活文化学科 食物栄養専攻 卒/2023年卒/高校生の時に体験した保育園のボランティアで、給食を作って園児のことを笑顔にしている栄養士の仕事に憧れるようになったという中平さん。「子どもも料理も好きなので、この2つの仕事に関わることができる栄養士になりたいと思い、調理技術の基礎から、献立の立て方・組み合わせや、カロリー計算、食物アレルギー対応など、発展したものまで幅広く学べる愛知文教女子短期大学へ入学しました」。今後は、身につけたことを生かし、分からないことをゼロにして全てを完璧にこなせるように頑張りたいと語る。