もともとは化学の専門家として、エイズの薬を作る研究を行っていました。大学というところは、とにかく既成の概念にとらわれずに自由な発想で様々なことを試し、とことん掘り下げ、そこから生まれる新しい発見を楽しむ場所です。何も難しいことばかりが研究ではありません。身近なところにこそ、人の役に立つ面白い発見があるものです。
現在は、広い意味での科学を対象に、コンピュータや分析機器をはじめ、様々な道具を使って、実験を楽しんでいます。道具が無いときは、道具を作ることからはじめます。2022年にChatGPTが出現する少し前からAIに興味を持ち、今はAIをいかに使いこなして、仕事を早く終わらせて、好きな研究と趣味に時間を使うことができるかということを研究テーマにしています。こんなことが仕事にできるのも大学の醍醐味ですね。
AI・アプリを活用し、社会の課題解決やライフデザインを創造する、自立した女性の育成をめざします
鬘谷先生の授業では、「どうしてそうなるのか?一体それは何の役に立つのか?」ということを特に大切にしています。「な~るほど!」と、腑に落ちるまで考えることが学びの楽しさであり、それを学生に伝えたいと語る鬘谷先生。「私の研究室では、研究テーマは学生が自分で探します。どんなことでも本人が面白いと思ったこと、解決したいと思った課題をテーマにしてもらいます。興味の無いことをやっても成就しません。ゼミではとにかく否定はしません。すべては興味と好奇心から始まり、すべてはやってみなければわかりません」
和洋女子大学ならではの学びとデジタル技術を融合させながら、AI・データを活用する授業を展開する鬘谷先生
一人ひとりが、どのようにAIと付き合うかで、それぞれの人生は大きく変わります。AIという技術はそれほど、大きな影響力を持つものですが、恐れる必要もありません。喰わず嫌いせず、一緒に学びましょう。
専門:有機化学、高分子化学、情報科学、生化学
名古屋工業大学大学院修士課程修了、博士(工学)(東京大学)。大日本インキ化学工業(現DIC(株))総合研究所研究員、東京大学生産技術研究所助手を経て現職。生理活性多糖の分子量制御による機能発現、NMRによる糖鎖の精密構造解析、セルロースの高効率加水分解によるバイオエタノール合成などについて研究している。
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