びらとり農業協同組合の畜産課の職員として勤務しています。業務は多岐にわたり、市場のある日は農家さんのもとへ出向いて一緒に牛を搬入し、市場で黒毛和種や乳牛の販売などのお手伝いをします。また、国の事業や取り組みを各農家さんに伝えたり、受け持っている組合の経理業務など、管内の畜産農家さんをあらゆる面からサポートしていく役割です。やりがいを感じるのは、市場で牛の販売がうまく行った時ですね。相場が落ち込んでしまっている時期があり、なかなか牛が売れない状況でも、購買者さんへのアピールが功を奏して高値で購入いただいた時は、農家さんから感謝されましたし、自分自身も達成感がありました。
酪農学園大学は、乳牛や和牛はもちろん、鶏も豚も身近にいる環境なので、得た知識や経験はすべて今の仕事に活かされています。畜産だけでなく、畑作のことなど農業の基盤を学んだことで、農協のさまざまな仕事に抵抗感なく溶け込めています。仕事をしていて特に身になっていると感じるのは、牛の種類や繁殖生理などの専門知識。牛の個体情報をまとめる際に、繁殖学の知識がとても役立っています。また、農協や農家さんなどに、この学校の卒業生が多いことも良かった点です。同じ学び舎を出ているという安心感もあり、繋がりが出来やすいのは大きなメリットだと感じました。
私は実家が農家だったわけではなく、何か新しい知識や専門的なことを学びたいという動機で畜産を学び始めました。結果的にそれが面白く、今の仕事に繋がっているのはとても良かったです。現在は畜産課の職員として牛をメインに対応していますが、総合農協だからこそ別のジャンルにも挑戦したいという気持ちがあります。畑作や資材関係の部署など、せっかくいろんな経験ができる職場なので、畜産を極めたら他の課に異動して、新たな知識を身に付けたいです。オールマイティになんでも出来る職員になることが夢です。どの部署でも経理を担当する必要はあるので、まずは事務能力を向上させることを目標に頑張っていきたいです。
びらとり農業協同組合 営農生産部 畜産課勤務/農食環境学群 循環農学類 卒/2021年卒/大阪府出身/志望校を決める際に、普通科ではなく新しいことを学びたいと農業高校への進学を決意。高校から畜産を学び、さらに知識を深めるために酪農学園大学へ進学。就職先である農協は、大学の先輩がくれた就職情報がきっかけだという。趣味はサーフィン。もともと興味を持っていて、上司がやっていたこともあり教えてもらい始めたそう。サーフィンスポットと名高い厚真の浜辺も近いことから、熱心に楽しんでいるとのこと。