近畿日本ツーリストから秩父市役所に出向し、秩父の観光とスマートシティの施策を担当しています。総務省の補助事業では三峯駐車場にAIカメラを設置し、駐車場の混雑状況を可視化。人気観光スポットの三峯神社は参詣客で渋滞が発生する課題があり、混雑緩和と他の観光周遊プランを提案する施策に取り組みました。また、秩父の街中にもAIカメラを設置し、人流・車両の混雑状況を可視化する事業なども推進しています。仕事の醍醐味は、メディアに取り上げられるような話題となる事業を担当できることです。地域が抱える課題解決や活性化に向けた施策を検討・立案・実施・検証する立場として、第一線で携われることに大きなやりがいを感じています。
学生時代、座学や様々な地域でのフィールドワークを通じて、円滑にコミュニケーションする方法を学びました。また、地域の事業者や住民を巻き込みながら、地域の魅力を発見し、多様な関係者と協働したことは得難い経験でした。3年次からのゼミでは、地域の人と膝を交えて話をする機会にも恵まれました。当時は見よう見まねでしたが、住民に好かれる方法といった大切なことも、先生から学ぶことができたと思います。この仕事はまず地域の人たちとのコミュニケーションが重要になりますが、学生時代の経験がとても役立っています。地域の課題を発見し、解決策を導き出すことができるのも、目白大学で学んだことが生かされていると感じています。
「秩父雲海ポストカード」を企画。私が撮影しました
近畿日本ツーリストに帰任後は地域共創業務に配属され、全国の様々な地域の観光まちづくりや地域経済活性化を担当するのではないかと思います。現在、観光産業は変革の時期に突入しています。観光データを利活用し、観光客の利便性向上やオーバーツーリズム対策に役立てる観光DXが推進されるようになっています。また官民連携の下、地域の課題解決に取り組むといった視点も必要不可欠です。今後はこうしたプロジェクトに携わり、多様な事業者間の架け橋として活躍したいです。地域の課題解決や観光誘客施策では、秩父市役所で培った経験を生かしたいと考えています。そして、地元である秩父にはこれまでとは異なる形で貢献できたらと思います。
妙見の森公園で「秩父夜街 彩さんぽ」のチラシを配布
プロジェクトや事業ではなく、人との対話、調整役、事業計画作成、経理処理など、業務単位で自分がやりたいことなのか、向いているのかを考えてみてください。また、観光産業はステークホルダーが多いため、プロジェクト推進時には事前調整がとても重要です。
現在は、観光×IT、交通×データ利活用、官民連携など、観光産業も分野横断的なスキルが求められ、ITやAIなどをかけ合わせて課題解決することが増えています。解決策を立案するには広くアンテナを張り巡らす必要があり、私は学生時代からいろいろな人と会うことを心がけてきました。皆さんも特定の分野に偏らず、多くの人の話を聞き、分野を超えた視点を養うようにしてください。
近畿日本ツーリスト株式会社勤務/社会学部 地域社会学科 卒/2018年卒/秩父出身で高校時代から「秩父夜祭」をはじめとする秩父の魅力をSNSで発信してきた。地元愛の強さから、地域に関わる職種を志望する。目白大学卒業後、近畿日本ツーリストに入社。法人営業を担当後、自治体業務に携わり、2022年に総務省の民間人材活用制度「地域活性化起業人」で秩父市役所に派遣される。秩父の雲海ブームの火付け役で「秩父雲海ポストカード」の配布、総務省や観光庁の予算を獲得した事業など、秩父市に変革をもたらす施策を数多く企画。多様な事業者と調整・連携しながら、先頭に立って事業を推進している。
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