大学での学びをベースに臨床で経験を積んでいきます
急性期医療を担う大学病院で、術前や術後の患者様のリハビリを行っています。各分野ごとにチームが分かれていて、私は心大血管チームに配属されました。その他にも、運動器・脳血管・呼吸器・小児・ICUチームがあります。チームの中で私は主に、術後の初回離床や退院までの運動療法・運動指導を行っています。まだ2年目で学ぶことに精一杯ですが、患者様の支えになれるこの仕事に大きなやりがいを感じています。将来は、経験を重ねることで後輩にも指導できる立場になりたいです。今はまず、先輩方の姿をみて臨床をしっかり行い、症例に対して的確に考えられるようにしたいです。
学生時代の部活動でバレーボールをしていたのですが、その際に大きな怪我をして3回手術をした経験があります。その時の担当の理学療法士の方が、いつも寄り添って話を聞いてくださり、幅広い知識で私の不安を和らげてくれました。いつしか長い入院生活の中で、リハビリの時間だけが唯一の楽しみになっていました。怪我で手術をするまで理学療法士という職業も知らなかったのですが、入院中のリハビリ経験から理学療法士という仕事に興味がわきました。身体面だけではなく精神的にも支えになれて、目の前の患者様を助けられるやりがいのある職業だと思ったのが、この仕事を目指したきっかけです。
学生時代に頑張ったことは実習で積極的に行動することです。最初の臨床総合実習では、分からないことばかりで4年生なのに不安と恥ずかしさで積極的に質問することができませんでした。でも、自ら学ばないと成長できないと感じ、毎日具体的な目標を立てて自分で考えるようにしました。疑問点や自分で考えたことはスーパーバイザーの先生に確認。私の考えが正しかったときは大きな自信に繋がり、この経験を通して積極的に学び続ける大切さを実感しました。所属するゼミでは「ラットの損傷筋に対するRICE(応急)処置が疼痛ならびに損傷治癒に及ぼす影響」について研究。実際にラットを使用しての研究だったので大変貴重な経験になったと思います。
名古屋大学医学部附属病院 勤務/リハビリテーション学部 理学療法学科/2024年卒/仕事をする上で心がけているのが、大学で身につけた「分からない事は分からないままにしないこと」。現在も、臨床での疑問点は先輩に聞き、その場で解決するようにしている。また、些細な事も重大なミスにつながりかねないので、報告・連絡・相談を徹底しているという。大学病院への就職を目指したのは学生時代の学びが大きく関係している。授業や実習を通して積極的に学び続ける大切さや楽しさを感じ、将来は大学病院で急性期の最先端のリスク管理を学びたいと思ったという。その夢が叶い、職場では急性期の患者のリハビリを担当している。
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