私の専門分野は、サプライと物流のバリューチェーンです。バリューチェーンとは、企業が自社の製品や事業活動に価値を生み出す方法のことです。日本の製品にはたくさんの強みがあり、特に質の良い製品を生み出すことに関しては世界でもトップレベルだと思いますが、謙虚さを重んじる国民性からか、他の国よりも商品を上手くアピールすることが苦手だと感じます。また、ビジネス環境における組織行動についても研究しており、西洋と日本の企業の文化的な違いにとても興味があります。日本は組織としての行動が慎重で、プロジェクトを通すまでにたくさんの時間がかかるので、国際的なイノベーションには不向きです。こうしたさまざまなビジネス文化の長所と短所の両方を分析し、国際ビジネス企業の関係と効率性を向上させる方法について考えていきます。
さまざまな国を見てきた先生の実体験をもとに、国際ビジネス企業について専門的に学んでいく
大手エネルギー企業に勤め、多くの国でのビジネス経験を持つグリゴーリ先生の授業では、オペレーション管理や組織行動、マーケティング、サプライチェーンなど、グローバルな視点でのビジネス理論を学びます。「大学は経験の場。学生たちは実際にプロジェクトを運営して、自分の能力を思う存分に発揮して欲しい」と話すグリゴーリ先生。失敗を恐れずチャレンジすることの大切さを経験していくのはもちろん、世界的に活躍している有名な起業家をロールモデルに、国際経営について実践的に学び、多くの専門的知識とスキルを身に付けます。
エネルギー会社で原油開発などに携わった経歴を活かした授業を展開する
幸運は用意された心のみに宿る―大きな夢を見続けて、努力していくこと。チャンスが来た時、チャンスをつかむ準備をしておくことが大切。私の人生はチャンスの連続であり、備えていたことで夢が実現できました!
「学生たちが成長していく姿がみられるのが楽しい」とグリゴーリ先生
専門:国際ビジネス、エネルギーバリューチェーン
日本とも多くの交流を持つサハリン島で生まれ、大学では日本語、英語、教育を専攻。アメリカのエネルギー会社「エクソンモービル」に就職し、さまざまな国を飛び回りながら25年近く勤務。退職後、2023年に来日。現在は教師として楽しく充実した毎日を送っている。趣味はシーカヤックやスキーツアーなどのアウトドアスポーツ。
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