「ものづくり」の醍醐味を機械工学科で!
機械工学科 齋藤 繁
【高校球児から大学の先生へ】
工業高校時代は、時間の大半を野球に捧げていました。高校2年生の時には、甲子園にも出場(ベンチに入れずスタンドで応援)しましたが、3年生の夏の大会で早期に敗退したことがきっかけで、初めて進学について深く考えるようになりました。
当時、工業科(電子機械科)からの大学進学は皆無で、人生で初めて(少々遅いかもしれませんが)、勉強に力を入れて大学に進学しました。大学では機械工学の魅力にのめりこみ、さらに先端材料の研究の面白さを経験し、大学院修士課程へ進むこととなりました。
大学院修士課程修了後は、一般企業に就職しましたが、ものづくりに欠かせない材料の研究を続けたいという思いが強く、恩師からのお誘いもあり、大学の先生としての道を選びました。
【研究では未来を見据えて様々な課題を追究したい】
私は、航空機用のジェットエンジン、特にタービンブレード(羽根のような部分)に使われる材料を使用環境から保護する「コーティング」の耐久性に関する研究を行っています。タービンブレードは、エンジン内で燃料の燃焼により発生する超高温ガスや回転による遠心力など過酷な環境で使用されるため、特殊な素材のコーティングの研究を通じて、より安全な飛行の実現に貢献したいと考えています。
昨今、コロナウイルスの影響により、大型航空機の運行が減少し、その一方で小型飛行機の需要が増しています。そのため、エンジンの小型化や航空機の軽量化・電動化に対応した研究も急務となっています。
最近は、ものづくりの基盤技術として欠かせない「溶接」の技能伝承に関する研究に取り組んでいます。全国的な溶接技能者の不足と熟練者の高齢化が進んでおり、特に建築分野を中心に深刻化しています。従来の溶接技能訓練から新しい溶接技能手法への転換が求められており、VR(仮想現実)の技術を利用した「溶接VRトレーニング機器」や溶接現象を可視化する「溶接解析ソフトウェア」を導入しました。学生たちの取り組みや経験値をもとに、新しい溶接技能支援手法の構築を目指しています。
私の研究が社会に影響を与えるまでには長い時間が必要かもしれません。しかし、現在の社会ニーズに対応し、未来を見据えながら、様々な課題を追求することも、研究者として重要な役割と認識しています。
【授業・ゼミ活動を通じて学生一人一人が成長してほしい】
機械工学での学びを深めるためには、多くの経験から「自分はできるようになった!」という自信や達成感が必要だと考えています。例えば、担当の講義では「学生が良い成績を取りたい」というモチベーションを維持するために、毎回の講義資料の見やすさ、課題の設定や試験問題の出し方、試験前の解説など工夫を凝らしています。こうすることで、学生の努力を正当に評価し、学びへの興味を育むことができます。
特に力を入れているのは、学生たちに「ものづくり」の体験を通じて興味を持ってもらうことです。私の専門である「材料工学」は一見難しそうに見えますが、学生たちには材料の視点からものづくりを捉え、ものづくりにどのように役立つのかを実感させるようにしています。例えば「溶接」をテーマに、VRやシミュレーションを取り入れた知識の獲得とスキルアップ、さらにロボット製作や3Dプリンタによる造形など実践的な活動を通じて、学生たちが自身のアイデアを形にし、その結果から新たな問題を見つけ、さらに深い学びや成長へつなげることを目指しています。
【高校生へのメッセージ】
機械工学科での学びは、あなたの人生を大きく広げることができます。専門知識やスキル、業界の幅広さが特徴的で、その魅力は何と言っても「ものづくり」にあり、「ものづくりの醍醐味」を存分に感じてください。
AIからデザイン、力学、材料、加工など幅広い専門分野を自分で選ぶことができるカリキュラムがあります。ものづくりに関心がある方はもちろん、明確な将来ビジョンがない方も、入学後に様々な学びの中から自分の進む道を選ぶことができます。卒業生は、広範な知識と実践的なスキルを活かし、多種多様な業界で活躍しています。
未来は自分自身で作り出すものです。その一歩を機械工学科で踏み出しませんか?
工業高校時代は、時間の大半を野球に捧げていました。高校2年生の時には、甲子園にも出場(ベンチに入れずスタンドで応援)しましたが、3年生の夏の大会で早期に敗退したことがきっかけで、初めて進学について深く考えるようになりました。
当時、工業科(電子機械科)からの大学進学は皆無で、人生で初めて(少々遅いかもしれませんが)、勉強に力を入れて大学に進学しました。大学では機械工学の魅力にのめりこみ、さらに先端材料の研究の面白さを経験し、大学院修士課程へ進むこととなりました。
大学院修士課程修了後は、一般企業に就職しましたが、ものづくりに欠かせない材料の研究を続けたいという思いが強く、恩師からのお誘いもあり、大学の先生としての道を選びました。
【研究では未来を見据えて様々な課題を追究したい】
私は、航空機用のジェットエンジン、特にタービンブレード(羽根のような部分)に使われる材料を使用環境から保護する「コーティング」の耐久性に関する研究を行っています。タービンブレードは、エンジン内で燃料の燃焼により発生する超高温ガスや回転による遠心力など過酷な環境で使用されるため、特殊な素材のコーティングの研究を通じて、より安全な飛行の実現に貢献したいと考えています。
昨今、コロナウイルスの影響により、大型航空機の運行が減少し、その一方で小型飛行機の需要が増しています。そのため、エンジンの小型化や航空機の軽量化・電動化に対応した研究も急務となっています。
最近は、ものづくりの基盤技術として欠かせない「溶接」の技能伝承に関する研究に取り組んでいます。全国的な溶接技能者の不足と熟練者の高齢化が進んでおり、特に建築分野を中心に深刻化しています。従来の溶接技能訓練から新しい溶接技能手法への転換が求められており、VR(仮想現実)の技術を利用した「溶接VRトレーニング機器」や溶接現象を可視化する「溶接解析ソフトウェア」を導入しました。学生たちの取り組みや経験値をもとに、新しい溶接技能支援手法の構築を目指しています。
私の研究が社会に影響を与えるまでには長い時間が必要かもしれません。しかし、現在の社会ニーズに対応し、未来を見据えながら、様々な課題を追求することも、研究者として重要な役割と認識しています。
【授業・ゼミ活動を通じて学生一人一人が成長してほしい】
機械工学での学びを深めるためには、多くの経験から「自分はできるようになった!」という自信や達成感が必要だと考えています。例えば、担当の講義では「学生が良い成績を取りたい」というモチベーションを維持するために、毎回の講義資料の見やすさ、課題の設定や試験問題の出し方、試験前の解説など工夫を凝らしています。こうすることで、学生の努力を正当に評価し、学びへの興味を育むことができます。
特に力を入れているのは、学生たちに「ものづくり」の体験を通じて興味を持ってもらうことです。私の専門である「材料工学」は一見難しそうに見えますが、学生たちには材料の視点からものづくりを捉え、ものづくりにどのように役立つのかを実感させるようにしています。例えば「溶接」をテーマに、VRやシミュレーションを取り入れた知識の獲得とスキルアップ、さらにロボット製作や3Dプリンタによる造形など実践的な活動を通じて、学生たちが自身のアイデアを形にし、その結果から新たな問題を見つけ、さらに深い学びや成長へつなげることを目指しています。
【高校生へのメッセージ】
機械工学科での学びは、あなたの人生を大きく広げることができます。専門知識やスキル、業界の幅広さが特徴的で、その魅力は何と言っても「ものづくり」にあり、「ものづくりの醍醐味」を存分に感じてください。
AIからデザイン、力学、材料、加工など幅広い専門分野を自分で選ぶことができるカリキュラムがあります。ものづくりに関心がある方はもちろん、明確な将来ビジョンがない方も、入学後に様々な学びの中から自分の進む道を選ぶことができます。卒業生は、広範な知識と実践的なスキルを活かし、多種多様な業界で活躍しています。
未来は自分自身で作り出すものです。その一歩を機械工学科で踏み出しませんか?
この先生・教授に出会えるのは・・・
北海道科学大学 工学部
自分の専門性とキャリアを結び付け、夢や目標を見いだす!地域社会の未来に貢献できる次世代の専門技術者や研究者に