「かしこいロボットを作りたい!」という想いを持ち続け、研究を行っています。

電子情報工学科 内田准教授
北海学園大学 工学部 電子情報工学科 内田准教授
【研究テーマ、取り組みについて】
自然言語処理を専門分野としています。自然言語処理とは、人間の言葉をコンピュータで処理するための技術です。現在の人工知能を支える技術でもあり、幅広い応用分野があります。
現在特に力を入れているのが、日本語オノマトペ(擬音語・擬態語)の処理です。たとえば、「ごろごろ」というオノマトペには、①雷が嗚る音、②大きくて重いものが転がる音、③何もせずに無駄に過ごしている様子、④猫がのどを鳴らす音、⑤異物があって違和感がある様子など、多くの意味があります。私たちは、自然にこれらの意味を使い分けられますが、コンピュータにはそれが難しいのです。この問題を解決するために、ビッグデータを活用し、前後の文脈からオノマトペの意味を自動で推測するシステムを作ろうとしています。
また、留学生が日本語を学ぶ際に、オノマトペの理解が難しいという問題もあります。留学生向けにオノマトペ学習アプリの開発などにも取り組んできました。
【専門分野に対する想い】
中学生くらいの頃からコンピュータやロボットに興味をもっていたように思います。ディズニーランドに行こう!という誘いを断ってロボット博覧会に行ったこともありました。ASIMOが歩いている様子を見てわくわくしたものです。
進路を決めるときに「ロボットを作りたい」と思い、工学部を選びました。大学でいろいろな講義を受けるうちに、「ロボットを動かす」というよりは「かしこいロボットを作る」ことに関わりたいと思うようになり、自然言語処理を行っている研究室に入りました。「人間のように話せるロボットを作りたい!」と熱く語る教授の姿を見て、純粋に面白そうだなと思ったのです。そのときの教授には大学院を修了するまでご指導をいただき、いまでも一緒に研究しています。
研究の過程では、人間の言葉の複雑さや曖昧さに改めて気付いたり、人間はどうやって言葉を使いこなしているのかを考えたりすることに楽しさを感じ、現在の研究テーマの1つでもあるオノマトペにも出会いました。
興味のある分野に飛び込み、恩師をはじめとする多くの方との交流を経て現在の研究テーマに辿り着き、今があります。
【授業・ゼミに関して】
基礎演習:1年生を対象に、少人数のクラスでテクニカルライティングを学びます。電子情報工学の初歩として、IOTブロックを使った簡単なプログラミングも体験します。
プログラミング序論:C言語の文法やプログラム設計方法を学ぶ授業です。
計算機実習:大学の計算機室で一人1台のパソコンを使って、実際にC言語プログラミングを行います。
自然言語処理:自然言語処理の歴史から、基礎技術までを学びます。最後に応用事例についても紹介します。
卒業研究:自然言語処理に関するオリジナルのシステムを1から開発し、性能を評価します。最後に、大学での学びの集大成として、卒業論文をまとめます。
本学では、入学時に電子系・情報系の知識がある学生ばかりではありません。1年次に基礎からしっかりと学ぶことによって、2年次の専門分野の学びにスムーズに進めるようなカリキュラムとなっています。
また、学生と教員の距離感の近さが特徴の1つです。電子情報工学科では、教員と学生が個別に話をする機会も多く、今の学習の状況や学習以外の悩みを気軽に相談できる場を設けています。
【高校生へのメッセージ】
進学先を考える時に、「やりたいこと」よりも「科目の得意・不得意」で選ぼうとしていませんか?
私も初めはそうでした。ロボットに興味があったのに、数学や物理が得意ではないという理由で工学系の学部を選択肢から外していたのです。最終的に「やりたいこと」を優先して工学部を選んで、今は良かったと思っています。
さらに、「理系」「文系」の枠組みにも捉われないことも大切です。学問はそんなに簡単に分割できるものではありません。私の専門分野の自然言語処理にも、言語学や認知科学といった分野の知識が必要です。
自分自身の「わくわくする気持ち」を大切にして道を切り開いてください。
興味がないことを選ぶと、続けるのがつらくなります。興味があれば、苦手なことでも頑張れるものです。
皆さんとお会いできる日を楽しみに待っています!
【研究テーマ、取り組みについて】
自然言語処理を専門分野としています。自然言語処理とは、人間の言葉をコンピュータで処理するための技術です。現在の人工知能を支える技術でもあり、幅広い応用分野があります。
現在特に力を入れているのが、日本語オノマトペ(擬音語・擬態語)の処理です。たとえば、「ごろごろ」というオノマトペには、①雷が嗚る音、②大きくて重いものが転がる音、③何もせずに無駄に過ごしている様子、④猫がのどを鳴らす音、⑤異物があって違和感がある様子など、多くの意味があります。私たちは、自然にこれらの意味を使い分けられますが、コンピュータにはそれが難しいのです。この問題を解決するために、ビッグデータを活用し、前後の文脈からオノマトペの意味を自動で推測するシステムを作ろうとしています。
また、留学生が日本語を学ぶ際に、オノマトペの理解が難しいという問題もあります。留学生向けにオノマトペ学習アプリの開発などにも取り組んできました。
【専門分野に対する想い】
中学生くらいの頃からコンピュータやロボットに興味をもっていたように思います。ディズニーランドに行こう!という誘いを断ってロボット博覧会に行ったこともありました。ASIMOが歩いている様子を見てわくわくしたものです。
進路を決めるときに「ロボットを作りたい」と思い、工学部を選びました。大学でいろいろな講義を受けるうちに、「ロボットを動かす」というよりは「かしこいロボットを作る」ことに関わりたいと思うようになり、自然言語処理を行っている研究室に入りました。「人間のように話せるロボットを作りたい!」と熱く語る教授の姿を見て、純粋に面白そうだなと思ったのです。そのときの教授には大学院を修了するまでご指導をいただき、いまでも一緒に研究しています。
研究の過程では、人間の言葉の複雑さや曖昧さに改めて気付いたり、人間はどうやって言葉を使いこなしているのかを考えたりすることに楽しさを感じ、現在の研究テーマの1つでもあるオノマトペにも出会いました。
興味のある分野に飛び込み、恩師をはじめとする多くの方との交流を経て現在の研究テーマに辿り着き、今があります。
【授業・ゼミに関して】
基礎演習:1年生を対象に、少人数のクラスでテクニカルライティングを学びます。電子情報工学の初歩として、IOTブロックを使った簡単なプログラミングも体験します。
プログラミング序論:C言語の文法やプログラム設計方法を学ぶ授業です。
計算機実習:大学の計算機室で一人1台のパソコンを使って、実際にC言語プログラミングを行います。
自然言語処理:自然言語処理の歴史から、基礎技術までを学びます。最後に応用事例についても紹介します。
卒業研究:自然言語処理に関するオリジナルのシステムを1から開発し、性能を評価します。最後に、大学での学びの集大成として、卒業論文をまとめます。
本学では、入学時に電子系・情報系の知識がある学生ばかりではありません。1年次に基礎からしっかりと学ぶことによって、2年次の専門分野の学びにスムーズに進めるようなカリキュラムとなっています。
また、学生と教員の距離感の近さが特徴の1つです。電子情報工学科では、教員と学生が個別に話をする機会も多く、今の学習の状況や学習以外の悩みを気軽に相談できる場を設けています。
【高校生へのメッセージ】
進学先を考える時に、「やりたいこと」よりも「科目の得意・不得意」で選ぼうとしていませんか?
私も初めはそうでした。ロボットに興味があったのに、数学や物理が得意ではないという理由で工学系の学部を選択肢から外していたのです。最終的に「やりたいこと」を優先して工学部を選んで、今は良かったと思っています。
さらに、「理系」「文系」の枠組みにも捉われないことも大切です。学問はそんなに簡単に分割できるものではありません。私の専門分野の自然言語処理にも、言語学や認知科学といった分野の知識が必要です。
自分自身の「わくわくする気持ち」を大切にして道を切り開いてください。
興味がないことを選ぶと、続けるのがつらくなります。興味があれば、苦手なことでも頑張れるものです。
皆さんとお会いできる日を楽しみに待っています!

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