白石区の道路の維持管理を行う部署で夏は主に道路整備・維持補修を行い、冬は除雪の執行管理の業務を担当しています。不法投棄の回収をすることもあります。札幌市の計画に沿って道路整備・維持補修をしていますが、電話や窓口で市民からの要望を受けて随時対応もしています。ときには苦情を受けることもありますが、感謝されることも多く、人の役に立っていると実感できる機会もあるのでやりがいに繋がります。土木職としては道路整備の工事が竣工するときれいな道路に生まれ変わるので成果が目に見えるという点、地方公務員としては3~4年に一度部署異動があり道路整備に限らず様々な分野に携わるチャンスがある点に魅力を感じています。
高校生くらいの時に見たドラマで公園整備をする仕事があることを知り、自分も「公園を作ってみたい」と思ったのがきっかけで土木系の学科への進路を決めました。大学で学ぶうちに「まちづくり」がしたい、人の役に立つ仕事がしたいという思いが強くなったので建設業で就職活動をしました。当初は建設業であればどこでもいいと思っていましたが10年後、20年後の自分のライフスタイルや働き方を想像してみたとき、仕事を続けやすいのはどこでなにをするのがベストか考え、地方公務員に落ち着きました。大学の授業は試験対策も含まれていましたので、一般教養の試験対策として市販の問題集で勉強して公務員試験をクリアできました。
大学では「3力」と呼ばれる構造力学・水理学・土質力学をはじめ、測量、道路構造、交通計画、上・下水道、火薬学などなど数多くの土木分野の基礎を学びました。この学科では実習授業も多く、測量やコンクリート製造の実験などグループを作って受ける授業があるのも魅力だと思います。グループワークがあるおかげでサークル以外の友人も多くでき、働いてからも同じ業種で働く友人が多くいることは頼もしく、財産といえます。また、ゼミでは鉄道の鉄枕木について研究しました。既存のものを補修して維持管理すること、担当教授の探究心を大切にしている姿勢は、技術者となって仕事をするいまも見習いたいと日々仕事に臨んでいます。
札幌市役所白石区土木部維持管理課 勤務/北海学園大学 工学部 社会環境工学科 社会環境コース 卒/2018年卒/休日は友人と食事をしたり、ドライブを楽しんでいるという小倉さん。ドライブ中も「つい道路に目がいってしまい、凹みなどを見かけると事故が発生しないように報告します。そして補修をするならどの区間で、舗装だけじゃなく路盤の整備も必要かなと考えたりもします」と笑顔で話してくれた。公園作りもいつか担当してみたいそうだが、「ゼミでの学びから目に見えないものがいかに重要か感じています。道路の維持管理は地味かもしれませんが、市民の暮らしを守ることに誇りを感じていて、いまは仕事が楽しい」と話してくれました。