「守りたい」では守れない。生物と人間との軋轢解消をめざして。
環境学部 環境創生学科 北村亘 先生
生物多様性のために生物を保全することは大事である」。
これは正しい意見ではありますが、正解ではありません。
例えば、りんごの生育にとってカメムシを駆除することは正しい対処法だといえます。日本の生態系を崩す外来種はどうでしょうか。その外来種が絶滅危惧種であったら?
私たち人間が生活を営むためには、自然界の生物との軋轢がどうしても生まれてしまいます。
だからこそ、盲目的に生態保全を正しいとするのではなく、軋轢解消のために何ができるかを考えなくてはいけません。
例えば、再生エネルギーとして注目される風力発電(風車)に鳥が衝突してしまうという事例があります。持続可能社会の実現のために風力発電は今後のエネルギー問題のカギを握っています。
しかし、鳥の生態系にとっては驚異となってしまう。この軋轢を解消しなければいけないのです。まず、鳥がどのような飛来ルートをとるのか、衝突しないためにアラートを出すことはできないか、風力発電所の位置を変える必要はあるか、コストはどうか、鳥が衝突しないように風力発電を小型化できないか…いくつものアイデアの中から研究では最適解を導き出していくのです。
一度、自らの価値観を壊し、幅広い視点で再度価値を創り上げていく。人間と生物、地球に生きるすべてのものに対し、どうあるべきかを考えることは、常に新しい発見と課題を見つけることのできる学びでもあるのです。
これは正しい意見ではありますが、正解ではありません。
例えば、りんごの生育にとってカメムシを駆除することは正しい対処法だといえます。日本の生態系を崩す外来種はどうでしょうか。その外来種が絶滅危惧種であったら?
私たち人間が生活を営むためには、自然界の生物との軋轢がどうしても生まれてしまいます。
だからこそ、盲目的に生態保全を正しいとするのではなく、軋轢解消のために何ができるかを考えなくてはいけません。
例えば、再生エネルギーとして注目される風力発電(風車)に鳥が衝突してしまうという事例があります。持続可能社会の実現のために風力発電は今後のエネルギー問題のカギを握っています。
しかし、鳥の生態系にとっては驚異となってしまう。この軋轢を解消しなければいけないのです。まず、鳥がどのような飛来ルートをとるのか、衝突しないためにアラートを出すことはできないか、風力発電所の位置を変える必要はあるか、コストはどうか、鳥が衝突しないように風力発電を小型化できないか…いくつものアイデアの中から研究では最適解を導き出していくのです。
一度、自らの価値観を壊し、幅広い視点で再度価値を創り上げていく。人間と生物、地球に生きるすべてのものに対し、どうあるべきかを考えることは、常に新しい発見と課題を見つけることのできる学びでもあるのです。
この先生・教授に出会えるのは・・・
東京都市大学 環境学部 環境創生学科
生態環境と都市環境を理解し、人と自然の持続的な共存を実現する専門家を養成。