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私立大学/東京・神奈川

トウキョウトシダイガク

小さな材料が医療を効率化し自動運転技術を前進させる。ガラスの可能性が広がります。

理工学部 機械工学科 藤間卓也 先生
術後の痛みが少なく、大きな跡も残らない内視鏡手術。
さらなる普及が期待される一方で、内視鏡の「ガラス」には多くの課題が残されています。

体内の湿度によりガラスが曇ってしまったり、付着した汚れを洗浄するために都度抜き出す手間などで手術時間が長くなってしまうのです。

この課題を解決するカギになるのが、機械工学科の藤間卓也先生の機械材料研究室で発見した「HNLガラス」という新材料。

防曇性と防汚性をもつこのガラスを内視鏡に採用することで、ロスをなくしてスムーズに手術を進め、患者さんの体への負担を軽減することができます。

さらに、内視鏡を抜き出す作業が必要なくなればその場にいなくても手術が行えるため、ロボットを使った内視鏡の「遠隔手術」が実現可能に。

専門医がいない地域であっても難しい手術を受けられるようになります。
また、このガラスは自動運転技術にも導入が期待されています。
自動運転車は、レーザー光を使って周囲の物体を検知しますが、機器のレンズ内で反射が起きてしまうと正確な検知ができなくなります。

ここでも、強い反射防止性を兼ね備えているH N L ガラスが
活躍できるのです。

私たちが発見したこの数ナノメートルの材料が、様々な業界でイノベーションを起こす日は近いかもしれません。

東京都市大学世田谷キャンパスにある「ナノ科学技術学際研究センター」を中心に、研究活動を行っています。
産学連携を強化し、学生の皆さんにとっても研究を実践する場を設けられていることが、研究力向上に繋がっています。
東京都市大学(私立大学/東京・神奈川)
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