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私立大学/東京・神奈川

トウキョウトシダイガク

地球に優しいエンジン開発のための、しゅう動面研

理工学部 機械工学科 伊東明美先生
内燃機関、いわゆるエンジンの内部では、部品と部品が擦れ合う部分があり「しゅう動面」と呼ばれています。

ここでは摩擦や摩耗、焼付きなどの現象が発生し、内燃機関の機能や信頼性・耐久性に悪影響を及ぼします。
私はそうした問題が発生するメカニズムを解明し、予測計算を可能にする技術の開発に一貫して取り組んできました。

しゅう動面はオイルにより潤滑されていますが、とくにピストン周りのしゅう動面の潤滑に着目して研究しています。
ピストン周りのオイルが燃焼室に入り込み、排気とともにエンジン外部に排出されると、大気汚染の原因となる有害物質・PM に変化する上、水素エンジンの場合には異常燃焼が発生して出力低下を招くため、排出されるオイルの低減が強く求められます。
そこでピストンリングに光ファイバーを埋め込み、レーザーを使用して潤滑オイルの油膜の厚さを測定することで、その低減策と、設計段階で予測できる手法について検討しています。

この研究は、オイルの対外排出がより少ないピストンリングの設計に大きく貢献し、熱効率の高い水素エンジンや地球環境に優しい内燃機関の開発・実用化につながるもの。

内燃機関の進歩のために、とても重要な技術です。
東京都市大学(私立大学/東京・神奈川)
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