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私立大学/東京・神奈川

トウキョウトシダイガク

今後、重要になるのは、情報そのものではなく情報から何を生み出せるか?

情報工学部 情報科学科 大屋英稔 先生
情報化社会といわれる現代では、膨大な量のデータを得ることができますが、実はその多くは役立てられることなく眠っています。

メーカーや研究所などでも蓄積したデータを活用しきれていな
い部分があるのが現状です。そのような“宝の持ち腐れ”状態を解決するうえで役立つのが、情報科学科≪情報数理≫の自動制御研究室で取り組んでいる「制御」や「信号処理」の分野。

制御というのは簡単にいえば複数の信号(データ)を受け取り、上手く処理してさまざまなモノを思い通りに動かすこと。つまり、信号から得られる情報を適切に処理し、あらゆるモノの動作を生み出す学問といえるのです。
信号処理は、読んで字のごとく得られた信号から知りたい情報を抽出したりする技術で、制御とも密接に関係しています。

制御が対象とするのは、身近な家電製品や自動車からクレーン、ヘリコプター、ロケットなど本当にさまざまで、あらゆるモノに制御が関係しているといっても過言ではありません。
また、意外に思うかもしれませんが、共同研究の中にはAED(自動体外式除細動器)に関係したものもあります。

AEDは、心臓が止まってしまった場合に電気ショック(除細動)を与え、蘇生するための装置。
患者さんを救うためには、心停止から1分1秒でも早く蘇生させることが重要になります。

この研究では、患者さんの心電図のデータなどを収集し、電気ショックをすべきかを精度良く、短時間で判断するシステムの開発を進めています。
このように、制御や信号処理の考え方を応用することで、情報を新たなモノやサービスの開発につなげ、社会に役立てることができるのです。
東京都市大学(私立大学/東京・神奈川)
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