もともと藻類の基礎研究を続けていましたが、再生可能エネルギーへの社会的要請の高まりを受けて、現在は藻類バイオマスの利活用を中心に研究しています。バイオマスエネルギーの源は太陽光であり、これを藻類のような光合成生物が化学エネルギーに変換することで、人間が利用しやすい状態になります。研究活動の最終目標は、藻類を化石燃料に代わるエネルギーの一つとすること。液体や固体など様々に加工できる点でも、ニーズが高いと考えています。また藻類は二酸化炭素を固定する性質を持つことからも、増殖させる価値があります。工場排水に含まれるリンや窒素を吸収させながら増やせば、水質改善にも貢献できます。しかも藻類には油分が含まれることから、プラスチックのような化学製品も製作可能。藻類の活躍の場は広がるばかりです。
アートのような美しさを感じることができる、多種多様な藻類の顕微鏡写真
吉田先生の「バイオマス利活用工学」では、微生物や菌類、植物などが持つ特徴や機能を人間がどう活用できるかを多角的に考察。バイオマスは、木材のように目に見えて存在が意識されるものから、活用法を知らなければ価値を見落としてしまう未利用資源、微細藻類のように知識がなければ存在の認識すらできないものまで実に様々な種類があります。まずはバイオマスに対する広い視野と深い注意力を養い、その存在と価値を的確に認識できる力を習得。その上で持続可能な社会の構築ツールとして、バイオマスを活用する手腕を身に付けます。
学びを通して、エネルギーや防災、景観の維持など、藻類活用の多彩なアイデアを生み出す発想力も磨く
生物を資源として見るだけでなく、形態の複雑さや美しさ、生命活動そのものの魅力も知ってほしいです。藻類とバイオマスの世界は、可能性と美しさに溢れていると自信を持って言えますので、ぜひ一緒に学びましょう。
2006.4-2006.6 筑波大学 博士特別研究員
2006.7-2010.11 立教大学 極限生命情報研究センター, 博士研究員
2010.12-2019.3 筑波大学 生命環境系 環境バイオマス共生学専攻, 助教
2015.7-2019.3 筑波大学 藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センター, 助教(併任)
2019.4-2021.2 株式会社 MoBiol藻類研究所, 筑波大学客員研究員
2021.3-2025.3 株式会社 アルガルバイオ
2025.4 武庫川女子大学 環境共生学部環境共生学科 就任予定
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