金属の化学形態別分析(スペシエーション)
理工学部 物質応用化学科 准教授 森田 孝節
元素の分析の中でも誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)は低い検出下限値(pptレベル)と広いダイナミックレンジ(検出範囲)を併せ持つ多元素分析が可能な装置です。金属にはヒ素やクロムのように価数によっては生体内必須元素である一方、毒性元素であることが知られています。一般に環境試料あるいは生物試料中の金属を測定する場合、原子スペクトル分析法では金属の総量を測るため、元素の化学形態の情報は得られません。そこでICP-MSと分離分析であるクロマトグラフィーを組み合わせれば多元素のスペシエーションが達成されます。そのため生体内の金属の作用機序や環境中での金属の循環を目的とし、研究を行っています。
<メッセージ>
化学物質は自分の目で確かめることはできません。そのため、化学物質を見つける装置を使って見つけます。その装置は価格として数百万~数千万円です。君たちはこの装置を使って化学物質の面白さを体験してみてはいかがでしょうか?
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