弦理論にまつわる理論物理学の研究

物理学科 准教授 三輪 光嗣
弦理論は、自然界の最小構成要素が一次元的な広がりを持った弦であると考える理論です。この理論では弦の様々な振動の状態が様々な種類の素粒子に対応し、物質を構成する素粒子や力を媒介する素粒子は全て弦によって統一的に記述されます。弦理論の持つ魅力の一つとして、この理論が豊かな物理的構造や数学的構造を備えていることが挙げられます。このことの一つの現れとして、弦理論は様々な理論の間の対応関係や等価性を予言します。実際にこの予言通りに、一見全く異なった理論の間に、過去には知られていなかった興味深い多くの関係が見出されています。
<メッセージ>
自然科学は広大で奥深く、果てがありません。興味のある人は大学や大学院で時間をかけてじっくりと学んでみてください。
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自然科学は広大で奥深く、果てがありません。興味のある人は大学や大学院で時間をかけてじっくりと学んでみてください。

この先生・教授に出会えるのは・・・
日本大学 理工学部 物理学科
日本初のノーベル賞受賞者湯川秀樹博士の進言により設立。素粒子論や宇宙物理、大型装置による核融合研究などを推進