株式会社ファンケルの横浜にあるヘルスサイエンス研究センターに勤務し、バイオサイエンスや健康食品に関する基礎研究に携わっています。当社は、化粧品や健康食品などについて研究から開発、製造、販売まで一貫して行っており、基礎研究の時点からお客様に寄り添ったものづくりを意識して日々業務にあたっています。そのため研究部門であっても、製品開発やリニューアルに際しては他部門と連携することが少なくありません。苦労した研究成果が製品になり、店頭に並ぶのを見るのはとても誇らしい気がします。私も将来は、ファンケルのサプリメントならこれ!と名指しされるような製品を手がけてみたいと思っています。
生物資源科学部には、多彩な分野のサイエンスを学べるという特長があります。私も在学中は、食品化学や植物、土壌など、幅広い専門科目に触れる中で、自分にとって最も興味深い“栄養”という分野を見つけることができたのだと思います。卒業研究では、ニンニクなどの食品に含まれる成分からがん予防効果を見出すという課題に取り組みました。卒業後はその研究を進めるため、また将来研究職に就きたいという気持ちもあり、大学院に進学。当時は研究の成果を様々な学会へ発表する機会もいただきました。カナダのバンクーバーで開催された国際学会に参加し、賞をいただいたことは今でもいい思い出となっています。
大学4年と大学院修了までの3年間、食品化学や栄養学の研究に取り組んだことで、毎日の食事から健康づくりを図ることができる健康食品に興味を持ち、この分野の研究職を志すようになりました。学生時代は時間に追われながらも、自分の興味に応じてある程度好きなように研究できていたと思います。しかし、会社に入るとそうはいきません。研究の成果を商品というカタチにして、会社の売上に貢献することが求められます。自分の研究が最終的にどのような製品になるのか、つねに考えて進める必要があり、結果には責任も伴います。同じ研究とはいえ、学生時代から意識を変えていかなければならない点ではないでしょうか。
株式会社ファンケル/生物資源科学部/2017年卒/入社後半年間の研修を経て、横浜のヘルスサイエンス研究センターに配属された矢崎さん。これまで「カロリミット」など主力商品のリニューアルにも携わってきました。また、学生時代はハンドボール、ダンス、バスケなど3つのサークルを掛け持ちしていたほどのスポーツ好きという一面も。今もオフは旅行やキャンプを楽しんでいるとか。「先日も同期の仲間と石垣島や西表島に行き、カヤックやシュノーケルなどを満喫してきました」と、新たな研究に備えたリフレッシュも万全のようです。