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日本工業大学、内田祐一教授、科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」受賞
2020/7/10
4月14日、文部科学省選考による令和2年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰において、日本工業大学基幹工学部応用化学科の内田祐一教授が「科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」を受賞した。
4月に予定されていた表彰式は中止となったが、賞状とメダルが授与された。受賞案件名は「環境調和型高品質ステンレス鋼溶製プロセスの開発」。なお、JFEスチール(株)スチール研究所の岸本康夫氏、菊池直樹氏、奥山悟郎氏、小笠原太氏との共同受賞。
ステンレス鋼は、一般的に鉄とクロムの合金であるフェロクロム合金やスクラップを、電気炉で溶解して製造するが、電力を大量に消費するため環境負荷が高いという課題があった。また、リンや炭素といった不純物元素や介在物の低減等、高品質化の要求も年々高まっており、生産性の高さと両立させることが課題だった。
クロム鉱石を直接使用できる転炉型クロム鉱石溶融還元炉を用いたステンレス鋼溶製技術、単一で世界最大級の能力をもつ炭化水素ガスバーナーを用いたクロム鉱石加熱添加技術、および二次精錬工程での高速脱炭技術などの開発を行った。これにより、ステンレス鋼溶製時に必要とするエネルギー消費量を42%削減し、製造時の省エネルギー化、省資源化等が可能となった。この環境調和型高品質ステンレス鋼溶製プロセスで製造された高機能・高品質なステンレス製品の安定した供給が、社会全体の環境負荷低減に寄与すると高く評価された。
■詳細リンク先(https://www.nit.ac.jp/topics/news.php?topic_id=809)
4月に予定されていた表彰式は中止となったが、賞状とメダルが授与された。受賞案件名は「環境調和型高品質ステンレス鋼溶製プロセスの開発」。なお、JFEスチール(株)スチール研究所の岸本康夫氏、菊池直樹氏、奥山悟郎氏、小笠原太氏との共同受賞。
ステンレス鋼は、一般的に鉄とクロムの合金であるフェロクロム合金やスクラップを、電気炉で溶解して製造するが、電力を大量に消費するため環境負荷が高いという課題があった。また、リンや炭素といった不純物元素や介在物の低減等、高品質化の要求も年々高まっており、生産性の高さと両立させることが課題だった。
クロム鉱石を直接使用できる転炉型クロム鉱石溶融還元炉を用いたステンレス鋼溶製技術、単一で世界最大級の能力をもつ炭化水素ガスバーナーを用いたクロム鉱石加熱添加技術、および二次精錬工程での高速脱炭技術などの開発を行った。これにより、ステンレス鋼溶製時に必要とするエネルギー消費量を42%削減し、製造時の省エネルギー化、省資源化等が可能となった。この環境調和型高品質ステンレス鋼溶製プロセスで製造された高機能・高品質なステンレス製品の安定した供給が、社会全体の環境負荷低減に寄与すると高く評価された。
■詳細リンク先(https://www.nit.ac.jp/topics/news.php?topic_id=809)