中国経済を軸に、アジアから世界に広がるグローバルビジネスを専門としています。特に関心を寄せているテーマは二つ。一つは、中国国内におけるECプラットフォームやデジタル金融、クラウド産業の急成長が国内の産業構造と地域経済に及ぼす影響。もう一つは一帯一路構想(中国から中央アジア、ヨーロッパ、アフリカを結ぶ広域経済圏構想)を巡る欧米諸国の技術・デジタルインフラ競争の行方について。特に、発展途上国におけるデジタルインフラ整備と、その主導権を巡る地政学的な駆け引き、国際標準の取り合い、AI倫理規範の差異などを分析の対象としています。デジタルインフラを通じた覇権争いは、経済のみならず情報・安全保障・価値観を含む複合的な争点を内包しており、現代の国際秩序の再編を考える上で極めて重要な課題であると言えるでしょう。
各国の経済実態や国際政治の動向を観察しながら、実証・理論の両面から現象を解き明かし、新たな知見を得る
エイ先生の授業・ゼミの特長は、アクティビティを用いた参加体験型の学び。経済・経営に関する実践的な知識とチームワークを獲得するとともに、異文化理解力の醸成を目的としています。代表的なアクティビティの一つである「貿易ゲーム(Trade Game)」では、国際貿易の不均衡と交渉力格差、多国間協力の難しさを体験。ゲームを通して資源や情報の偏在が生みだす経済格差や国際交渉の難しさを実感するとともに、交渉やルール形成の中で多文化・多様性の重要性に気づく契機となっています。
【ビールゲーム(Beer Game)】サプライチェーンマネジメントの基本構造と在庫管理、情報伝達の重要性を学ぶ
私たちの生活はさまざまな関係性によって成り立っています。国際問題も、巡り巡って身近なところに影響しているという視点を身につけましょう。広い視野を備えることは、あなたの可能性を広げることにも繋がります。
経済を学ぶきっかけは改革開放政策以降の中国経済の急成長。中国と外資の関係性に強い関心をもったという
専門分野/グローバルビジネス、アジアビジネス、中国経済、開発経済
略歴/同志社大学大学院 経済学研究科博士前期・後期課程を修了後、同研究科にて助手を務めた後、同志社大学経済学部にて助教として後進の指導に携わる。このほか愛知大学 国際中国学研究センターでも研究員を務めた。2024年より現職。講師。博士(経済学)。
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