大学の授業では臨床栄養学とスポーツ栄養学を担当していますが、専門分野はスポーツ栄養学です。スポーツ選手は屈強で理想的な健康体というイメージかもしれません。でも実際には、貧血や疲労骨折、持病などを抱えている選手がたくさんいます。そのような選手に対して「食」を通して課題の緩和、解消ができるようサポートしています。臨床栄養学も同様で、疾患や治療の影響で食事を思うように摂れない患者さんのために、なんとかしたいと切に思い日々研究しています。学生時代はパン屋さんとコラボしたり、先生のお手伝いとして栄養バランスのよい防災食の提案、余市スイーツコンテストへの応募など授業以外でも食や栄養に携わる活動を積極的に行っていました。その試みは今も変わらず、栄養学という分野で周りの人に貢献することに魅力を感じています。
食環境マネジメント学科は3年次の夏から秋にかけて他大学よりも早く臨地実習をするため、その先の進路選択(就活・進学)に活かせるのが強み。篠原先生は病院実習担当として、臨床栄養学の基礎知識や疾患に応じた献立作成や自主研究課題をサポート。スポーツ栄養学の授業では、アスリートの食事、エネルギー不足による身体への影響、水分補給などを指導。今年度のゼミでは本学ラクロス部を対象に、食事や生活活動の調査、身体計測などの結果に基づき、不足する栄養素を補えるレシピを提案し、介入前後の変化について研究を実施しました。
スポーツは得意ではないけれど、観ることは好き、選手の食をサポートするなんておもしろそう!と思って今に至ります。管理栄養士・公認スポーツ栄養士の活躍領域は幅広く、奥深いです。食と栄養を学んでみませんか?
同校卒業、管理栄養士免許取得。2016年北海道大学大学院教育学院修士課程修了、旭川医科大学病院栄養管理課就職(~20年)し、2019年公認スポーツ栄養士認定を取得。翌年より同校の非常勤講師を務めながら、札幌市内クリニック勤務。2022年9月より藤女子大学専任講師に就任。子どものころからお菓子やパンづくりが好きで、大学で学びを深める中で「スポーツ栄養士」を知り、専門性を深めていく。