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東北芸術工科大学、9年ぶりに、新学科「工芸デザイン学科(認可申請中)」を 2023 年開設
2022/5/19
東北芸術工科大学 (学長 :中山ダイスケ、以下同学)は、2022 年 3 月 23 日の理事会において、2023 年 4月に新学科 「工芸デザイン学科」を芸術学部に開設するため、正式に文部科学省への認可申請手続きを進めることを決定した。同学で新学科が設立されるのは、2014 年に開設したコミュニティデザイン学科以来 9 年ぶり。
社会が成熟するなか、機能やステータスとしてのモノを求める時代から、多様な価値観、自己実現を大切にする時代へと変遷していることを踏まえ、これからはアートとデザインを分けて考えるのではなく、双方を理解し創作に臨むことが必要であると考え、これまで芸術学部美術科の専門コースだった 「工芸」と「テキスタイル」を統合し、「工芸デザイン学科(以下、同学科)」として新たなスタートを切る。
同学科では、伝統的な技術や技法を知り、現代的な表現も取り入れて作品として昇華させることのできる力と、そうした力や生み出されたモノの持つ価値や課題解決力を客観的に捉え、新しい価値として社会に的確に伝えることのできる力を身に付けた、ハイブリッドな人材育成を目標としている。そのためにも、さまざまな教育連携を柱に地域の工芸・素材のリデザインにも積極的に取り組んでいく。
■新学科概要
〇学科名称 :工芸デザイン学科(認可申請中)
〇定員 :45 名/学年
〇学科長 :藤田 謙(教授/専門:金工、ジュエリー)
〇開設予定時期 :2023 年 4 月(同学科の学生募集活動は本年より開始)
*現行の芸術学部美術科の 「工芸コース」および 「テキスタイルコース」に在籍する学生および新入生については、新設学科に移籍はせず、既存の所属名称・カリキュラムにて学修を行う。
■工芸デザイン学科(認可申請中)について
工芸デザインとは、製品デザインのうちでも作者自身の手で作るものを工芸と言い、金属工芸、木竹工芸、陶芸、染織、ガラス工芸、装身具など、「量産できない工芸品のデザイン」を意味する。したがってこの分野では、デザイナーが同時に工芸家でもある。
工芸デザインには「現代美術=アート」と 「問題解決=デザイン」の2つの側面がある。社会が成熟し、機能やステータスとしてのモノを求める時代から、多様な価値観、自己実現を大切にする時代へと世の中が変遷してきているなかで、アートとデザインを分けて考えるのではなく、双方を理解し、創作に臨むことがこれからの工芸には必要であると考える。
そのため工芸デザイン学科では、伝統的な技術や技法を知り、現代的な表現も取り入れながら作品として昇華させることのできる力と、産業、生活に付する課題を解決し、その価値を的確に伝えることのできる力、すなわちアートとデザインの領域をまたいだ力を身に付け、アートとデザインの領域を行き来しながら日本の工芸に新たな潮流を生み出すことのできるハイブリッドな人材=工芸(モノ)を用いてコトをデザインする人材=を育成する。
◎特色(1) アートとデザインの領域をまたいだハイブリットな能力を身に付けた人材の育成
これまでの工芸コース、テキスタイルコースは、しっかり素材に向き合い確かな技術を身に付け、高いクオリティの作品を完成させることによって、教育の質を社会に示してきた。
工芸デザイン学科では、個としての 「技術力」はもちろん、素材や技術の背景にある歴史的・文化的文脈を読み解き、自身の制作に組み込むことのできる 「思考力」、特長を明確に伝えるための 「プレゼンテーション力」、加えて、「企画力」、「マーケティング力」を身に付けたデザイナーが同時に工芸家という新しいクリエイター像を確立する。
卒業時には、自らがつくりたい作品を創造する、いわゆるプロダクトアウト型としての工芸家と、顧客が求めているものを調査し、それに基づいた作品 (商品)を企画開発していこうとするマーケットイン型のデザイナーとに進路は分かれていく。
特色(2) 伝統工芸産業との教育連携
産官学連携教育のノウハウを生かし、新学科では東北の伝統工芸産業との教育連携を組み込んでいく。
素材ごとの職人の技を現場で体験し、自らの創作の幅を広げつつ、素材の可能性を知る者として、 「作品」を顧客の課題を満足させる 「製品」(プロダクト、サービス)として、適切に市場へ受け入れられる状態をつくり出すことのできる人材を地域に輩出していくことで、地方の伝統工芸産業の価値を高めていく。
■詳細リンク先(https://www.tuad.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2021/04/220323_press-release_launch-craft-design.pdf)
社会が成熟するなか、機能やステータスとしてのモノを求める時代から、多様な価値観、自己実現を大切にする時代へと変遷していることを踏まえ、これからはアートとデザインを分けて考えるのではなく、双方を理解し創作に臨むことが必要であると考え、これまで芸術学部美術科の専門コースだった 「工芸」と「テキスタイル」を統合し、「工芸デザイン学科(以下、同学科)」として新たなスタートを切る。
同学科では、伝統的な技術や技法を知り、現代的な表現も取り入れて作品として昇華させることのできる力と、そうした力や生み出されたモノの持つ価値や課題解決力を客観的に捉え、新しい価値として社会に的確に伝えることのできる力を身に付けた、ハイブリッドな人材育成を目標としている。そのためにも、さまざまな教育連携を柱に地域の工芸・素材のリデザインにも積極的に取り組んでいく。
■新学科概要
〇学科名称 :工芸デザイン学科(認可申請中)
〇定員 :45 名/学年
〇学科長 :藤田 謙(教授/専門:金工、ジュエリー)
〇開設予定時期 :2023 年 4 月(同学科の学生募集活動は本年より開始)
*現行の芸術学部美術科の 「工芸コース」および 「テキスタイルコース」に在籍する学生および新入生については、新設学科に移籍はせず、既存の所属名称・カリキュラムにて学修を行う。
■工芸デザイン学科(認可申請中)について
工芸デザインとは、製品デザインのうちでも作者自身の手で作るものを工芸と言い、金属工芸、木竹工芸、陶芸、染織、ガラス工芸、装身具など、「量産できない工芸品のデザイン」を意味する。したがってこの分野では、デザイナーが同時に工芸家でもある。
工芸デザインには「現代美術=アート」と 「問題解決=デザイン」の2つの側面がある。社会が成熟し、機能やステータスとしてのモノを求める時代から、多様な価値観、自己実現を大切にする時代へと世の中が変遷してきているなかで、アートとデザインを分けて考えるのではなく、双方を理解し、創作に臨むことがこれからの工芸には必要であると考える。
そのため工芸デザイン学科では、伝統的な技術や技法を知り、現代的な表現も取り入れながら作品として昇華させることのできる力と、産業、生活に付する課題を解決し、その価値を的確に伝えることのできる力、すなわちアートとデザインの領域をまたいだ力を身に付け、アートとデザインの領域を行き来しながら日本の工芸に新たな潮流を生み出すことのできるハイブリッドな人材=工芸(モノ)を用いてコトをデザインする人材=を育成する。
◎特色(1) アートとデザインの領域をまたいだハイブリットな能力を身に付けた人材の育成
これまでの工芸コース、テキスタイルコースは、しっかり素材に向き合い確かな技術を身に付け、高いクオリティの作品を完成させることによって、教育の質を社会に示してきた。
工芸デザイン学科では、個としての 「技術力」はもちろん、素材や技術の背景にある歴史的・文化的文脈を読み解き、自身の制作に組み込むことのできる 「思考力」、特長を明確に伝えるための 「プレゼンテーション力」、加えて、「企画力」、「マーケティング力」を身に付けたデザイナーが同時に工芸家という新しいクリエイター像を確立する。
卒業時には、自らがつくりたい作品を創造する、いわゆるプロダクトアウト型としての工芸家と、顧客が求めているものを調査し、それに基づいた作品 (商品)を企画開発していこうとするマーケットイン型のデザイナーとに進路は分かれていく。
特色(2) 伝統工芸産業との教育連携
産官学連携教育のノウハウを生かし、新学科では東北の伝統工芸産業との教育連携を組み込んでいく。
素材ごとの職人の技を現場で体験し、自らの創作の幅を広げつつ、素材の可能性を知る者として、 「作品」を顧客の課題を満足させる 「製品」(プロダクト、サービス)として、適切に市場へ受け入れられる状態をつくり出すことのできる人材を地域に輩出していくことで、地方の伝統工芸産業の価値を高めていく。
■詳細リンク先(https://www.tuad.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2021/04/220323_press-release_launch-craft-design.pdf)