大学病院は入退院などで患者さんの入れ替わりが非常に多いです。その中には初めての透析で緊張していたり、穿刺に不安を抱く患者さんもいます。そういった方が安心して透析を受けられるように、患者さんに寄り添ったコミュニケーションを日々心掛けています。そうして患者さんが退院される際に「ありがとう」と言ってもらえた時、自分の業務にやりがいを感じます。
小さいことから機械いじりが好きで、父親が医療機器メーカーに勤めていたことから「臨床工学技士」という職業を勧められたのがきっかけでした。
帝京科学大学に入学後は、医学系や工学系の分野を基礎から学び、学年が上がるにつれてより専門的な内容や病院での実習に取り組みました。特に、実習病院で1ヵ月間実際の業務を見学して、自分でも取り組む「臨床実習」で得た経験は、現在行っている業務にも非常に役立っていると感じています。また、国家試験に対しては毎日その日学んだ内容を欠かさず復習し、わからなかったことは先生に聞いたり、友達と教えあったりしていました。
日本医科大学千葉北総病院勤務/生命環境学部 生命科学科 臨床工学コース/大学病院内のME(臨床工学)部に勤務している。「主に透析業務や不整脈治療を行うアブレーション業務、各種医療機器管理を担当しています。患者さんによって、必要な処置や不安に感じることはさまざまなので、丁寧なコミュニケーションを意識しています。病院見学や実習で出会った先輩方のように、医師や看護師との連携も心がけています。」(千葉県 私立八千代松陰高等学校卒)